前回の続きです。
空港で友人とその家族(友人、子供達とは1年ぶり、ご主人とは
2年ぶり)との再会をし、少し大きくなった子供たちの成長に驚き
つつ、なぜか親戚のおばちゃん感覚で接してしまう私なのでした。
長女の話す日本語が英語なまりになっている~!!
次男の話す言葉が増えている~!!
ちょっと感動と複雑が入り混じる心境でした。
家では母と子供たちは日本語、父と子は英語、兄弟同士は日本語
と英語なのです。
やはり英語圏で生活をしているので、普段の生活で子供たちは
英語を話すことになるのです。
子供は言葉を覚えるのも早く、どんどん順応をして行きます。
それは嬉しくもあり、でも複雑な心境なのだと友人は言ってい
ました。
長女は2年前の9月~(当時4歳)の時から近所の公共の学校へ
通っています。
ちょうど前回の滞在中に、入学式を迎えた為、その貴重な瞬間を
一緒に体験させて頂いたのです。
日本の入学式とは違い、親子共々普段着で学校へ向かいます。
そして、庭に集合をして点呼の後それぞれの教室に入るのです。
親と離れた瞬間に泣き出してしまう子、親から離れようとしない子、
見ていると・・・何だか・・・せつない・・・。
そして、長女の様子を見ると・・・少し不安気・・・。
だけど泣かずに皆の後をついて教室に入っていく姿を見て、
なぜか私は涙ぐんでしまい・・・。
友人にも「私だって泣いていないのに~」と言われちゃいました(笑)。
そんなことがあった2年前。
今年の9月~弟が入学となりました。
私がカナダ入りしたのは入学から約一週間程経っていました。
友人を悩ませていたことは・・・。
次男(4歳)が学校でお弁当とおやつを食べない・・・ということでした。
「うんうん。それはちょっと心配だね~。」
と言いつつ・・・
「まだ始まったばかりだし、緊張しているのでは??
時が経てば解決することでしょう!と結構簡単に思ったのですが、
母親を務める友人としては、そのことで自分自身を苦しめて
いるようにも思えました。
彼女はいつも行動力と意志の強さを感じる人です。
自然と意識の断捨離をしているというイメージの女性なので
見ていて無駄な行動や動きがないように思うのです。
それはいつも話をしていてもそう思うのです。
今カナダという地で家族がいて生活があるのも、彼女のコツコツと
した努力の賜物であると思うのです。
そしてその生活環境に招いてくれる彼女の心意気と人間性。
「気遣い」ではなく「気配り」をしてくれるひとなので、滞在をさせて
頂いてもまるで親戚の家にいるかのような感覚にさせて頂ける
(誠に勝手ながらなのですが(笑))。
そんな彼女の性質もあってか、決して手を抜かないのです。
子供たちのカリキュラムは決して後回しにすることがなく、
宿題も一緒にできるまで声をかけていました。
時に厳しく!!(見たことのない友人の姿!!)(笑)。
人を育てるということは本当にエネルギーのいることであると
思います。
長女(6歳)は既に学校に通うのも2年目ということで、フランス語を
習ったりと(カナダは英語とフランス語が公用語です)忙しい
日々を彼女なりにこなしていました。
長女と次男(4歳)は日本語学校にも週一回通っているので、休みは
日曜日だけとなります。
平日学校は9時~15時まで。水筒とおやつとお弁当を持って学校に
行くのです。
小さな体で、まだ慣れない学校とクラスメイト達とご飯を食べることは
4歳の彼にとって大きな負担となっていたのでしょう。
そのせいか、私と会っても、一定の距離を保って接してくる彼な
のでした。(寂しい(笑))。
なぜかふと感じたのは彼の決意でした。
「食べない」と決めたら「食べない」
頑固なその決断は自己アピールのようにも感じました。
私には現世で子育ての経験もないし、見守ろう!!そう決断を
しました。
それからしばらくお弁当とおやつをまるまる残してくる・・・
そんな日が続きました。
学校での様子を先生に聞いたり、ある時は遠くから外で遊んでいる
様子をこっそり覗いたりもしました。
彼女はどのように解決するべきなのか頭を悩ませていました。
私は子供たちの心配というより、彼女の方が心配でした。
でもどうしたらいいのか?
考えてわかることではないと思いました。
とにかく時が来るのを待とう・・・。
そう決断した私でした。
次回へ続きます。