今年に入ってから飲食店に入る機会が増えて、以前から気になっていた小さな違和感が大きくなってきた。
従業員が接客の際に使う言葉、『大丈夫ですか?』というものだ。
まず普通に『大丈夫ですか』を使う場面を想像してみよう。
1、倒れている人、怪我人などを介抱する
2、苦しそうにしている人を気遣う
3、激しく泣くなど取り乱している人を気遣う
…どれも尋常ではない事態だ。
だが最近、飲食店などで使われる例を挙げてみると…。
1、水割りで大丈夫ですか
2、(お冷や)おかわり大丈夫ですか
3、お得なセットもございますが単品で大丈夫ですか
……改めて挙げてみて愕然としたが、どれも『よろしいですか』できちんと言える状況ばかりだ。
直接関係ないが実は平成3年頃、『大丈夫』を多用する人物に出会った事がある。
出稼ぎに日本に来ていた中国人の中年男性だ。
何かにつけて『ダイジョブ』と返事をする彼は明らかにややこしい日本語の会話を避けていた。
最近の接客業の従業員がなぜ『大丈夫ですか』を多用するのかは分からない。
もうすっかり定着した感もある変な丁寧語の『~していただいてよろしいですか』みたいな耳当りの良さも無いし、敬語でも丁寧語でも無いのだ。
職場の上司は気づかないのか、それとも最近はそんな些末な事を口うるさく注意してはいけないのか…。
食事に誘った相手が『大丈夫』と断ってくる。これも何だかね。
いずれにせよ、新しい日本語用法の誕生だ。
魔法の言葉『大丈夫』
…私は嫌いだ。