- Deep Purple
- Come Taste the Band
1975年発表。
新ギタリストにTommy Bolinを迎えた、いわゆる第4期唯一のスタジオアルバム。
発表当時は否定的論評も少なくなかったようだが、ここで聴かれるHRは非常に個性的でヴァラエティに富む音楽性を持ち、しかもそれが超一流のミュージシャン(特にKey.とDs.)の手によって演奏されることにより、非常に魅力的なものになっている。
全体の印象としてはBolin - Hughesの音楽的趣味が一致したのが大きく作用して、Coverdaleはリードシンガーとしてはやや割を食った感もある。
Bolinは当時のアメリカでは結構名の通ったギタリストだったようで、ジャズ畑のドラマー、ビリー・コブハムのアルバム「Spectrum」にも参加していた。
本作でも9曲中7曲は彼が作曲に参加しているし、音的にもかなりギターのオーヴァーダビングが重ねられ
、彼の手腕に期待したバンドの意向が感じられる。
エフェクトを多用した多彩な音色と指ぐせ満載の派手で個性的なプレイは新鮮だった。
3.“Gettin' Tighter”はBolin / Hughesが書いたゴキゲンなHR。
ただかっこいいメインリフを繰り返すだけでなく、ファンキーな間奏部がアクセントになり、曲を盛り上げる。
8.“This Time Around ”~“Owed To 'G' ”は本作のクライマックスともいえる名曲・名演。
前半部はJ.LordのピアノとシンセベースをバックにHughesの感動的な歌唱が味わえるバラード。
続いて後半部は妖しい雰囲気の印象的なテーマを持つ壮大なインストに。
でも、タイトルの「Gに借りがある」ってなんでしょうね?w
Blackmore時代と比較して、ややソリッドなアメリカンテイストHRを引っさげて登場した新生PURPLEには個人的に凄く期待していたが、商業的にはパッとせず、というか成功以前に解散してしまったのが惜しまれる。
ちなみにT.BolinはDEEP PURPLE解散後の1976年12月に亡くなった。
ソロとして華々しいキャリアが期待されていたのに残念だった。