- Deep Purple
- Stormbringer
1974年発表。
このアルバムを最後にBlackmoreが脱退、第3期はスタジオ作2枚を残し、終焉を迎えることになる。
前作「Burn」が商業的に成功を収め、新メンバーのCoverdaleとHughesがバンドに馴染んできたせいもあってか、メンバー間に軋轢が生じ始め、特にHughesとBlackmoreは互いの音楽性に相容れないものがあり関係が悪化、録音時にも支障をきたすほどになる。
例えば、Blackmoreは気に入らなかった曲、4.“Hold On”のギターソロを親指1本で弾いたそうだ(彼らしい、子どもっぽいやり口ですなw)
また、Blackmoreはちょうどこの頃、ツアーのサポートバンドであったELFのシンガー、R.J.Dioの才能に出会い、彼と組んでソロアルバムを出す事に意欲を見出し、そのせいでますますDEEP PURPLEのレコーディングのほうは半ば投げやりな姿勢で臨むことになった。
このあたりが「Who Do We Think We Are」と同様、Blackmoreの色が希薄な曲が多くなる結果となっている。
ただ、本作は2人のシンガーの素晴らしい歌唱を堪能できるという意味においてはなかなかの佳作で、“Woman From Tokyo ”ぐらいしかキャッチーな曲がなかった「Who Do~」と比較しても、本作には1.“Stormbringer” 5.“Lady Double Dealer”と、2曲のキャッチーなHR曲が入っていますし、ある意味前作「Burn」よりもヴァラエティ豊かで、聴き飽きないかもしれません。
ただ、Hughesの主張する音楽性は、DEEP PURPLEの目指すべき方向と一致するにはやや無理があったと思う。
やはりアルバム全体の評価は、『Blackmoreがやる気を失っていた』という事実が災いし、少しだけ低いものとなりそうです。
佳曲は多数収録するものの、名盤には一歩届かず。
…もちろん、ファンは必携の1枚ですがw