- Deep Purple
- Deep Purple in Rock
1970年発表の歴史的名盤。
前作「Concerto For Group And Orchestra」で、第2期としての不本意なスタートを切らされた彼ら。
“オーケストラと共演したバンド”としてやっと本国イギリスで認知されたのはいいが、J.Lord は『やっぱり、このインテリ路線でいいんじゃないの?』と密かに考えただろうし、当然それを察したはずのBlackmore の焦りは相当なものだったろう(笑)。
だが、徹底したハードロックサウンドを詰め込んだ本作が、結果的にはそのイメージを逆手にとることになって大成功を収めた。つまり、オーケストラと共演するようなバンドがなぜ突然ハードロックを?…ってことですねw
ちなみに本作で初めてイギリスでレコードを先行リリース、反して、それまで彼らをプッシュしていたレーベルが倒産したアメリカではほとんど注目されなかったのは皮肉だ。
LED ZEPPELINの成功に刺激を受けたBlackmore がバンドのハードロック転向を促したのだが、単なるZEPPのコピーではない、ソリッドでヘヴィなハードロックを作り上げた。また、ZEPPのDs.であるJohn Bonhamのヘヴィなビートとは違い、D.P.のDs.、Ian Paice はタイトでテクニカルなプレイスタイルで結果的にZEPPと一線を画すことに貢献していると感じる。
また、なんといっても新Vo.であるIan Gillanの凄まじいシャウトは驚嘆に値するもので、彼のVo.無しには第2期DEEP PURPLEの成功は無かっただろうことは明らかだ。
1.“Speedking”のヘヴィメタル然とした音には今でも度肝を抜かれる。
3.“Child In Time”は静から動へとドラマティックな展開を見せる大作。ただ、後に一部盗作であることを公然と認めているが(笑)。
ちなみに大ヒットしたシングル“Black Night ”(日本では近年でも缶コーヒーのTVCMなどに使用された超有名曲)は本作と同時期に発売されたが、オリジナルアルバムには収録されていない。
個人的には次作「Fireball 」「Machinehead 」の後に遡る形で聴いたこともあってか、世間的な評価ほどには思い入れはないとも感じるのだが、歴史的意義と併せて必聴の名盤と評価する。