2016年 田んぼのドラマ | Fire Spiral Gypsy ACHICO

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火と舞う、自然と寄り添い暮らす、ACHICOの物語

やっと田んぼのお仕事が終わりました!

2016年もありがたいことに無事にお米を収穫することができました!

 

はあ〜今年も色々あったなぁ。

春先の田起こしの時、深みにはまった耕耘機と丸2日格闘。

押しても引いてもどうにもならない巨大な鉄のかたまりと

泥だらけの私たち。

ココロの底から途方に暮れたっけ。

 

 

 

 

 

田植えは、近所の友人と遠い所からわざわざ来てくれた友達家族のおかげで

和気あいあいと晴天の下の楽しいおマツリ。

一本一本、愛おしい稲たちを祈りとともに大地に差し込む。

子ども達は裸ん坊で泥んこプールで泳いでたっけ。

 

 

 

 

 

 

我が家の窓から毎日様子を眺められる我が家の田んぼ。

ひとり黙々と草取り、ブヨに刺されまくりながら、泥んこにまみれ、

家の窓から「おやつ〜〜〜!!」と催促する子ども達に

「今はむり〜〜〜!!」と大声で叫ぶ日々。

ふてくされながらも「まま〜がんばってね〜田んぼのおしごと、ありがと〜!!」と

言ってくれる子どもたちに励まされたっけ。

 

 

 

今年は秋に雨がいっぱい降って、

稲刈りのタイミングも天気予報とにらめっこ。

毎年、お互いの田んぼを手伝いあう近所の友人が来てくれた。

お互いさまの助け合い。

 

今はほぼ機械化されて個人で完結してしまうけど、

昔はそうやって地域の人との繋がりが大切にされてきた。

 

去年の稲刈りのときは、夫婦2人だけで作業していたら

最初は楽しかったけど、だんだん無口になってきて、

終わるとは思えない果てしなさに途方に暮れ、修行のようだった。笑。

やっぱり人手があるとほんとに助かる!

ありがたいなぁ!田んぼって深いなぁ!

オトナは田んぼでお仕事、子どもは段々畑の畦道でおにごっこ。

平和だなぁとしみじみ豊かな気持ちになったっけ。

 

 

頂いた古い脱穀機を動かそうとしたらどうにも不調で大苦戦。

助けを頼んだ人にも「百姓は大変だよ」と重みのある一言をいただいて。

みんなきっとはじめの頃はこうやって大変な想いをして学んでいくんだろうな、

私たちもこの経験がきっと土台となって行くに違いない、

と苦労をなんとか前向きに捉えて頑張った。

 

 

 

 

 

はさがけされた稲たちが激しい雨に打たれて重みで泥につきそうになっているのを

ハラハラしながら見ていたけれど、ここでお米がダメになったら今までの苦労が水の泡!と意を決して雨の中に飛び出していった朝もあったな。

全部の稲を降ろして、竿を高く縛り直し、またかけ直し、雨よけシートを縛り・・・

びしょ濡れだし、寒いし、大変な作業だし、ココロがほんとに折れそうだった。

「ほいくえんいこうよ〜」と催促する子ども達に

「今日はむり〜〜〜!!」と大声で叫んだっけ。笑。

 

 

やっと脱穀にたどり着いて、機械も順調だし、子どもたちとの連携プレーで

どんどん仕事が進む〜♫と思っていたら、またしてもぬかるみにはまって脱出不可能となったり。

田んぼが乾くのを一週間待ってみても、突然の豪雨がきて、

さらにぬかるむ田んぼよ!!お〜のぉ〜っ!!

 

今朝もね、朝から泥だらけになりながら、田んぼをほじって、

ワラを敷き詰めて、板をかまして、

なんとか奇跡的な脱出劇が展開されたのですよ。

 

生きるためのお仕事は、イノチがけ。 イノチを思いっきり使って生きてる。

 

脱出できた時はね、思わず夫婦でハイタッチ! 

真っ青な秋の空に、トンビがウツクシく旋回して、祝福してくれた。

チカラを合わせて一緒に働ける幸せ。なんとも言えない喜び。

ああ〜最高だね! 生きてるって!

 

 

2016年もこうして田んぼにひとつのドラマが産まれましたとさ。

 

無事に終わってみれば、大変な苦労も、スバラシイ学びと経験だったと、

それらが沢山の収穫とともに私たちのココロをとても豊かにしてくれている。

 

子ども達にも、きっといい経験になっていると思う。

自分で植えた稲が成長し、自分の手で収穫して、

食卓にやってきて、それを食べて生きる。

はだしで感じた泥の感触や、風にゆれて舞う稲たちの姿や、

炊きたての我が家のお米の香り、

お父さんお母さんが田んぼで働く姿、そのすべてを思い出しながら「いただきます。」とココロから感謝を込めて手を合わせる。

 

イノチをいただいて、イノチがつながっていくことを実感できるだろう。

 

 

 

 

私たちが親として子どもに本当に伝えたいことは、そうゆうこと。

オトナになっても、覚えていてほしいな。

 

 

 

 

 

 

たわわに実った稲穂を神棚に捧げて、今年の収穫をご報告。

 

「恵みをもたらしてくださる母なる地球、太陽さま、お月さま、

見守ってくださるご先祖さま、精霊さま、家族、友達、地域の方々、

つながるすべてのイノチのおかげさまです。ありがとうございました。」