わざわざAnyCastでテレビ出力 | spinflopのブログ

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(2022年1月から~) 
両親が亡くなり空き家となった実家の売却と確定申告日記(2023年6月納税完了)。遺品・写真から亡父母の生前を振り返り菩提を弔う。そして父の遺品の一眼レフカメラSONY α350の交換レンズを購入し使い倒す。

スマホのテレビ画面出力と言えば、昨今は、Google Chromecast に決まっていて、世の中ほぼ、これ一択である。

自分はこのChromecast を、家だけで二つ、仕事場にも三つほど、置いているのだが、今回、楽天買い回りで 「AnyCast 」 と言う、Miracast/Airplay/DLNA対応のワイヤレスデイスプレーアダプタ を買ってしまった。

 

なぜか。

このAnycast は、WiFiが無い環境でも動くのである。ただ、これだけの理由で購入。

と言うのは、お盆とかで、WiFiの無い田舎の親戚の家に行った際、

(私)

この前、家を掃除してたら、母親の写真が出て来てさ。

昭和29年に合コンやってるンだてば

おもっしぇから、ちょっと、見てくんなせや。

今、その写真、テレビに映すから。

ってなことを、例えば叔母のSちゃんに言いたいのだ。

 

但し、この「Anycast」、値段は¥1,980(送料込)と、安いのであるが、ハードもソフトも結構、凶悪で、イライラさせられることがあったので、使い方を詳しくメモして置くことにする。

  

▽接続は簡単。ディスプレイのHDMIのドングルを挿して、二股ケーブルのうち、USBケーブルを電源につなぐだけ。

下のディスプレイは、USBコネクタ内蔵(USBメモリ用)なので、USBはそこにつないだ。

二股ケーブルのもう一方は、ブラブラしているWiFiアンテナ。これに、スマホのWiFiをつなぐ。

つまり、家のルーターは一切使わないのだ。

 

▽品物はこういうもの、これで¥1,980(送料込み)。HDMI出力とUSB-Aコネクタ(電源)だけ。

 

▽スマホ側の画面〔1〕 「SmartView」と言うアプリ。これがとてつもなく凶悪で、音声入りの広告を強制的に流してくる。

操作も自明でない。下の画面で押すべきは、「Cast device」のボタン。

 

▽スマホ側の画面〔2〕 まだ、Anycastドングルの準備が出来ていない。

ドングル側の準備が完了すると、接続される。

 

▽ディスプレイの入力切替を、上のドングルをつないだHDMI に合わせると、何やら、メッセージが出ている。

Miracastの場合、Androidでは、「Smartview」と言うアプリを使え、と言っている。これが何種類もあって、どれも結構凶悪(音入りの広告が入る)。

 

▽ディスプレイの右上には「未だ0台接続」と言う表示が出ているので、スマホでWiFiを探して、「Anycast BF98EC55」 とか言うのに接続。

WiFiパスワードは、APNの名前の後半部分ではなく、ディスプレイに表示されれている「PSK12345678」の数字部分である。非常に分かりにくい。

※さらに、マニュアルには、Yehua-○×○×○につなげ、と言うウソが書いてある。

 

▽ともかく、ドングルとスマホ間のWiFi接続が完了すると、下のような表示になる。[0]が[1]に変わっている。

しかし、この接続は、あくまでスマホ⇔Anycastドングル間の接続であって、インターネットにはつながっていない。

ここでぼやぼやしていると、スマホ(Android)側で、インターネット未接続と、勝手に判断して、家のWiFiルーターにつなぎ直されてしまう。

 

▽SamrtViewアプリをさっさと立ち上げて、スマホ画面の下方「□Cast Device」をクリック。

間違っても、上の、青アイコン『INSTALL』を押さないこと。何か、アヤシイゲーム等のインストールに進んでしまう。

無事にディスプレイがつながると、スマホの画面Castアイコンが赤く点灯する(写真右上)。

下の写真は、既につながったスマホの画面が、大型ディスプレイに写っているようすを撮影

 

▽スマホの設定画面にも、画面キャストの状況が表示される。

 

▽スマホ画面を自動回転して横にして、「フォトアプリ」で、スマホ内写真を表示している

(この写真はディスプレイの裏側と壁の隙間にスマホを突っ込み、大変な思いをして撮影した)

 

▽おととい、H君と行った神保町のタイ料理のグリーンカレー(緑じゃない?)

スマホ表示を横向きにすれば、モニタ上の写真も大画面表示になる。

スマホのストレージ内の写真や動画(mp4ファイル)を表示する分には、インターネット接続の有無は気にしなくて良いので安心だ。

 

▽YouTubeも正常に表示。動画表示もスムースでOK。但し、インターネット接続は3G/4G経由が必須である。

スマホの通常表示(縦向き)の状態。接続中のスマホと、ディスプレイを並べた状態で、別のスマホで撮影。

 

▽YouTubeで全画面表示(横向き)にした状態。迫力満点(?)で「スーツ交通」の動画が観られる。

但し、上述のように、インターネット接続は切断された状態なので、視聴の際のデータは、3G/4G経由となることに注意。

 

 

以上のように、現場にWiFiが無くとも、HDMIディスプレイに接続できるのが、Anycastの良いところである。

昔は、有線で画面接続できるスマホが多く、自分もBlackberryやNokiaなどを、重宝していた。しかしなぜか、最近、有線で外部ディスプレイにキャスト出来る機種を、国内であまり見かけなくなってしまった。

 

今回の注意点は、

  1. スマホの接続アプリSmartViewが凶悪。とりあえず、接続完了するまで、ミュートにして置く。広告のアイコンを踏まないよう慎重に操作。
  2. WiFi接続は、スマホ⇔Anycast間のみなので、インターネットへの接続は、3G/4Gであることを肝に銘じて置く。
  3. AnycastとWiFi接続したあとの操作を手際よくやらないと、スマホが勝手に接続解除してしまう。
  4. ディスプレイの入力切替は、通常、非常にやりにくいものである。リモコンが付いている機種ならまだ良いが、そうでないと、大抵、画面下の数個のボタン操作に疲労し、発狂する。
  5. Anycast使用後に、必ず、その家の元の入力状態に戻して置かないと、出禁にされてしまうこと請け合いである。

 

 

(後記)2023年8月記、二年ぶりにS叔母宅を訪ねた。結局、軽量ノートPCと、長尺のHDMIケーブルを持って行き、リビングの大型テレビに接続して昔の写真を見て貰った。それでも帰る際に叔母に「テレビの設定、元に戻しといてよ」と念を押された。