2018年に亡くなった亡父(昭和8年生まれ)は、もともと、カメラ好きで、60年代にはアサヒペンタックスの一眼レフS2を所有しており、私がせがんだせいもあるが、交換レンズをいくつも買ったりしていた。
その後、80年代に入って、京セラのSAMURAIを、X3、X4 と立て続けに、購入していた。
オーストラリアへの海外旅行にカメラを持って行き、当時、斬新な外形で、一見、カメラに見えなかったSAMURAIを税関の役人がいぶかしがり、「巻き戻しボタンを押されてしまった」、と憤慨していた。
その後1998年頃に 《Spinflop》が転職した際に、自分の退職金の中から父に買ってやった、キヤノンのノートパソコンを端緒として、いろいろデジタル機器に触るようになり、デジカメも楽しむようになった。
そして晩年は、SONYの一眼レフα350に、18-250mmズームを付けて、近所の散歩がてらに撮影を楽しんで、市の展覧会などに出品していたようだ。
平成22年(2010)の展覧会で入選した作品を貼って行く。おそらく、α350を購入して1~2年目だったと思われる。(次はここ)
▽タイトルは「流木あざらし」、 砂浜に打ち上げられた黒い流木が海豹に見えた、と言う写真である。
▽家の裏手の方をずっと歩いて行くと砂浜の海岸に出るので、しばらくは日本海に沈む夕日の撮影をして、大変にきれいに撮れたものを展覧会に出品したところ、知り合いの審査員に、
どんげ奇麗な夕日かもしんねろも、こんげがん、いっくらでもあるこてさ
と、けなされたらしい。
その後、単に「きれい」、なのではなく、一ひねり入れた作画を目指すようにした、とか聞いた覚えがある。