碇シンジ | はい、がんなんですけど

はい、がんなんですけど

肺がん(肺大細胞神経内分泌腫瘍=LCNEC)ステージⅣと診断されたおっさんのゆるい毎日。

昨日は土曜日なのに、朝から大学病院へ。

 

 

診療ではなく、お勉強しに行った。

がんピアサポーター養成研修の最終回。

 

2月と3月にオンラインで受講し、3回目にして初めての対面講義だった。

広めの会議室に受講生が20人ほどと、島根県内のがん相談支援センターなどで相談員を務める講師が集まり、夕方までみっちり、そして楽しく、ピアサポーターに必要な知識や心構えについて学んだ。

 

中でも、コミュニケーションについて学ぶ時間は、たっぷりと取られていた。

例えば、相談者が発する言葉の中で、表に出てきていないメッセージに気付くことの重要性だとか、そのためには、とにかく先入観や予断を持つことなく相手の話を聴くことだとかを受講しながら、こう思った。

 

ピアサポーターになりたいとか、軽く考えてたんじゃね?

とんでもないことにチャレンジしようとしてるんじゃね?

 

そう考え始めたら、なんだかソワソワしてしまって、ちょっともう逃げ出したいような気持になってしまった。だって、もしも生半可な状態で悩んでる患者さんに向き合って、自分のスキルが低いせいでその人を傷付けてしまったら、取り返しがつかないんじゃないかとか、もうそういう不安しか浮かんでこなくなって、やたらと喉が渇いた。

一方で

逃げちゃダメだ

逃げちゃダメだ

逃げちゃダメだ

って、エヴァ初号機パイロットかよってくらいに、自分を焚きつけたり。

 

でも、ちょっと待って。

何も相談者と俺が、1対1で向き合うわけではない。

何人かのピアサポーターとがん相談支援員を交えての、グループワークとして、ひとりの相談者さんを支える仕組みなのだから、そんなに怖がることないんじゃないか。

って、エヴァのストーリー展開そのまんまの経過をたどって落ち着いた。シンジ君かよ(笑)

そもそもピアって、仲間ってことなんだよなあ。

 

というわけで、無事に修了証をいただき、島根県がんピアサポーターにも登録した。

任期は1年(更新制)。

誰かを救おうだとか、役に立とうだとか、そんな背伸びをするんじゃなくて

この人と話して少し楽になったかも

程度に感じてもらえる存在になれたら、いいなあ。

頑張らないぞ~

 

 

 

 

 

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