法則の条文というのは、どれもお経~スートラのようで、
解説を読まないと意味を汲み取るのが難しいものが大半です。
その中にあって、この条文は、
最初読んだときに、特に意味が分からないというか、
逆説的な言い方がなされていて、何言ってるの?
嘘でしょう?という感じがしました。
真・善・美というのは、魂の特性であって、
それが病気の原因ということはあるのか?
そもそも、魂は病気を癒すことはあっても、
病気の原因に関与することがあるのか?
これは、
ほとんどの人が感じられる疑問ではないかと思います。
でも一方で、
「病気は魂からのメッセージ」ということは
よく言われています。
また、法則Ⅰに立ち返ると、
「すべての病気は魂の生命が抑圧された結果である」
わけですから、その抑圧とは
「聖なる可能性の歪められた反映」のことである、
ということが言えるのではないか、ということになります。
あと、この法則理解の鍵を握るのは、
何度も登場する「目」という言葉ですね。
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<法則Ⅳ>
肉体的なものも心理的なものも、
病気の根源は善いもの、美しいもの、真なるものにある。
それは聖なる可能性の歪められた反映でしかない。
ある聖なる特性つまり内的な霊的リアリティーを
完全に表現することを求める魂の挫折が
その鞘の質料内に摩擦点を生じさせる。
この点にパーソナリティーの目が集中し、
これが病気につながる。
治療家の術は、下方に集中する目を上方に向け、
魂つまり形態内の治療家へと引き上げることに関係している。
そのとき、霊的な目つまり第三の目は
治療のフォースを方向づけ、すべてがよくなる。