「占星学」 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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今日から、第二巻の最後の第三章「占星学」に入ります。
第三章といっても、四項目でわずか10頁ほどしかありません。
しかし、編者の土方氏は、この項目を(入れようと思えば、第二章「真理の啓示」に入れても良かったと思うのですが)別に分けて、一章を別に設ける、という判断をしました。

次の引用文にもあるように、それほど、占星学は、秘教の中で重要な位置づけだということでもあると思います。


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 太陽系を黄道帯が回転する中心点と見なしたり、太陽が約二万五千年という大きな周期で黄道帯を通過していると見なしてはならない。

洞察力のある占星家は、これが一般に受け入れられている態度であることを否定するかもしれない。
しかし、――明瞭にするために、そして一般大衆に関しては――このような推論が許され、それが無知な人々に受け入れられている。

 私たちが大いなるイリュージョンと呼ぶものは主として、黄道帯についてのこの理論に基づいている。 
 あなた方が私と一緒にすべての科学の中で最も偉大で最も古いこの科学を学ぶとき、このことを心に留めておいてほしい。
 占星学は一つの科学であるが、世界がもっと真実に基づいた釣り合いでものごとを見て、時代の知恵を通して現在表現されている神の大計画をもっと正確に理解できるようになるには、その原初の美しさと真実性が復興されなければならない。

 私が次に言いたいことは、占星学が本質的に今日の世界において秘教的な真理を最も純粋に表わしているということである。
 なぜならそれは、空間全体とそこに見られるすべてのものに、そしてそれらを通して働きかけている条件づけ支配するエネルギーとフォースを扱う科学だからである。

 この事実を把握し、これらのエネルギーをもっと理解し、空間という場の性質を正確に理解したとき、私たちは遥かに広く、同時により密接に関連づけられた地平線を見るようになり、個人、惑星、太陽系、宇宙などの存在の関係を把握するようになり、そのとき私たちはより科学的な人生を送るようになるであろう。
 この科学的な人生をもたらすことが占星学の当面の目標である。


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ここまでの文章は、今年2月に書いた記事、
「科学的な人生」を生きる時代が始まる・・・『秘教占星学』より(2)
http://ameblo.jp/spiken777/entry-12133386993.html
で既に紹介しており、そのときには、この「科学的な人生」という言葉が素敵で響いたので、それについてのコメントを書きました。
そちらをご参照いただくとして、次に続く文章をご紹介します。

よく、この3次元を超えた意識に入ると「時間も空間もない世界」と言われますが、秘教では「空間は実在である」と説かれており、秘教占星学はその実在の有り様を解明するものだということです。


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・・・・・・現代の研究者は、生まれたときに太陽が「見られる」宮から来るすべてのエネルギーが彼に衝突し、彼を通して流れると考える傾向がある。

彼はまた、自分自身を自らのホロスコープの宮を支配する様々な惑星のフォースに敏感なものと見なしている。
そして彼は、自らの生活傾向と環境がこのようにして決定されると信じている。

・・・・・・他の星座や多くの「隠された」惑星から常に私たちの惑星に働きかけるエネルギーにはわずかな酌量しか与えられなかった。
不朽の知恵は、このようなエネルギーが私たちの太陽系に約七十あると主張する。

・・・・・・したがって、私は秘教占星学をホロスコープの観点から述べるつもりは全くない。
宇宙の関係性、エネルギーの相互作用、「あるがままのものを惑わす現われ」である大いなるイリュージョンを超えて存在するものの性質、そして、私たちの惑星、様々な自然王国、全体としての人類の宿命――これらが私たちのテーマの主な部分を構成するであろう。

このようなことから、私は次のような基本的かつ根本的な第三の陳述を述べることが必要になる。
つまり、あなた方がその完全な意味を把握することはまだできないまでも、それについて思索し熟考することを私はあなた方に求めたい。

古代の知恵は「空間は実在である」と教えている。
秘教占星学とは、この実在の生命を、フォースとエネルギーを、刺激とリズムを、そして周期と時期と季節を扱うものである。