次世紀に、しかもその早い時期に、一人のイニシエートが出現し、それらの教えを進展させるであろう。
これは、以前のものと同じ「印象づけ」のもとで行われるであろう。
なぜなら、私の仕事はまだ完了しておらず、人間がもつ物質的な知識とイニシエートがもつ科学を橋渡しするこの一連の論文にはまだ継続されるべき別の面があるからである。
しかし、今世紀の残りの年月は、人間の宮の再建、古いものを基礎とする新しい文明の復興、世界の思想と政治の骨組みの再組織、神の目的と一致した世界資源の再分配、これらに捧げられなければならない。
そのとき、しかもそのとき初めて、さらなる啓示は可能になる。
これらはすべて、光の勢力の勝利と、それに続く人間の自由のために立ち上がる人々の勝利にかかっている。
かりに物質主義と残忍さの勢力が勝利し、利己的で邪悪な国粋主義的な関心と野心がはびこったとしても、啓示は行われるであろう。
しかし、その場合、非常に遅れることになるであろう。
自由のために戦っている人々の勇気は損なわれていない。
ハイラーキーは存在する。
情勢の現実性がより明瞭になるにつれて、光が世界に最古みつつある。
元気を出しなさい。
なぜなら、人間の霊が本当に敗北することはないからである。
人間の内なる神性の最終的な絶滅はない。
なぜなら、神性は常に地獄のまさに暗黒から意気揚々と復活するからである。
しかし、情勢の本質的な要素に集中していない個人や国家は、人間の窮乏に応えることで、物質性質の惰性を克服する必要がある。
これは起こる兆候を見せている。
宿命づけられた目標への人間の前進を妨げることのできる力は地上には存在せず、それらの力がいかに結託しようとも、人間を引き止めることはできない。
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今日は、いきなり引用文をご紹介しました。
アリス・ベイリーに啓示を与えたシュワル・クール大師は、この時期、ハイラーキーから人類への大計画に基づく啓示の主要な伝達者としての役割りを担って活動しているとされていますが、アリス・ベイリーの秘教が中間段階のもの、その前のブラヴァツキーの神智学が準備段階のものとされ、この後、この段階における締めくくりの結論的な啓示が与えられるとされています。
「今世紀の早い時期」ということなので、ひょっとしたら、もう世界のどこかでその啓示の伝達が始まっている可能性もありますが、おそらくまだだと思います。
現在の世界情勢は混乱のピークに来ており、まだここで描かれている課題を、人類がクリアしていないからです。
この峠を越えて、世界中に分かち合いが実現し、その結果として平和が達成されたときに初めて、人類は新たな啓示を受け取るための資格を得るからです。
その時期を、早めるか遅めるか、その選択は、人類の自由意志に任されています。
しかし、いずれにしても、啓示はやってきます。
人類が、そしてあらゆる存在が、進化の道を遅かれ早かれ、間違いなく歩んでいくことが、宇宙法則から、約束されています。
この文章を見るたびに、心身の深いところからホッと、安らぎを感じさせてもらえます。