アリス・ベイリーの秘教においては、「啓示の連続性」が強調されています。
すべての真に価値ある情報の根源は、昨日のシャンバラという一つの源からの進化の大目的に基づいて、発せられているからです。
仏陀の到来とその啓示は、それに続くキリストの到来とその啓示とワンセットで語られています。
以下のようにして、人類史上の最も偉大な存在とも言えるお二方が関連づけられています。
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仏陀はキリストが現われる約五百年前に現れた。……
仏陀は彼の時代に差し出された疑問に四諦(四つの高貴なる真理)を提示することで答えた。
それは、人のなぜという問いに対する十分かつ永遠なる回答になるものである。
四諦は次のように要約できる。
悲嘆と苦悩は人間が作り出したものであり、望ましくないもの、はかないもの、物質的なものに欲求を集中させたことが、すべての絶望、すべての憎悪、すべての競争の原因であり、人間が死の領域――霊のまさに死である物質生活の領域――に住んでいる理由である、と仏陀は教えた。
仏陀は知恵という神の特質を体現した。
彼は光の現われであり、啓発の道の教師であった。
彼はイルミネーションの過程を自ら実演して、「啓明された者」になった。
神聖であるが人間的な属性としての光、知恵、理性が仏陀に集中された。
そして彼は、知恵、メンタル知覚、直観といった様々な様相をもつイルミネーションの道を辿るよう人々に促した。
その後、次の偉大な教師であるキリストが現われた。
彼はさらに偉大な神の原理――マインドよりも偉大な、愛の原理――を自ら体現した。
さらに彼は同時に、仏陀が持っていた光のすべてを彼自身のうちに包含した。
そのため、キリストは光と愛の両方の表現であった。