蘭のブログ -9ページ目

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金城一紀さん続きで読みました。というかこれが一番最初?

正一の言いたかった「すげえこと」って何だったんだろう…。
彼のエピソードも含めて、とてつもなく重い現実を、スピーディーに爽やかに描いています。

在日韓国人の「僕」の恋愛小説と言ってしまえばそれまでなのですが、久しぶりにう~ん、と
うなり、考え込んでしまいました。彼のような環境を、知ってはいても深く考えたことがなかった
から。いつも頭のどこかに「在日」という条件を置いて生きていく、というのはやはりキツイなぁ。
色々なところでかかる足かせを、壊して前へ前へと進もうとする「杉原」に惚れてしまう。

愛をよむひと

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大絶賛の映画ということで、見てみました。

さて困った。それほどでしょうか…。
というか、マイケルとハンナは年齢を超え激しく愛し合った、ということですが、窮地を救ってくれたハンナに
マイケルが興味を持って近づいて行ったところを、彼女に見事に絡めとられた…という構図ではありませんか。
男性は共感を覚えるところがあるのかもしれない…ですね。男性の持つロマン、かな。
ハンナが訪ねてきたマイケルに向って言う「そのつもりで来たんでしょ。」の台詞には、同じく15歳の息子を
持つ母親としては釈然としないものがありますよ。というか、やだわ。
二人ででかけたサイクリング旅行で、食堂の女主人がハンナをマイケルの母親だと思う場面では、思わずギョッ
としてしまいました。

ということで、最初からハンナにムムムと反感を持ってしまったので、最後まで彼女に共感できないのでした。
原作である「朗読者」を読んだ友人によると、本より映画のほうがずっといいとのことでした。
原作のハンナはもっと粗野で無知でそのくせプライドだけは高く、それこそ全く共感できなかったそうです。

共感はできないものの、ケイト・ウィンスレットは確かによかったです。
自分の秘密を守るため重罪もやむなしと決意するところ、何十年振りかで再会した「坊や」の、なんとなく
よそよそしい態度に寂しさを覚えるところ、など。
あと、映像がとても綺麗でした。

重力ピエロ

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…ということは、春は生まれてこなかった方が良かったってこと…?
読み終わってそう思ってしまいました。
春が自分の出生の理由を知った日からずっと辛い日々を過ごしてきたのだと思うと、当たり前のように生むという選択をした美しい母親の判断は正しかったのかどうか…。
春の苦しい気持ちを思うとどっと気が塞いでしまいます。そんな中どちらかというと茫洋とした「アニキ」が救いです。それとユーモアのあるお父さんも。

女性はもとより男性も思わず振り返って見てしまうような、そんな美しさを持った男の子…は岡田クンのイメージなわけですね。
結構納得のキャスティングかな。
映画もわりと良い出来のようなので、見てみようとおもっています。