皆さん、こんばんは!
暑いですね~、ホントに^^
さて、今年に入ってからPBR1倍割れ銘柄に資金が流入するだろう、ということで色々と検討されたり、実際にそのような銘柄を購入した方も多いかと思います。そこで、僕が考える、まあ、言われてみたら当たり前だよっ!というような注意点を述べたいと思います。案外、皆がその方向に動いている時には、あたり前のことが無視されることもありますから(笑)
そもそもPBRが1倍を切っているのは、経営者に対する落第評価だと言われますが、どうしてでしょうか?とても基本的なことですが、これはその会社の一株当たりの資産価値よりも低い株価になっているということですから、流動性の高い旧一部上場企業などでそんな株価が放置されているのはおかしい話なのです。市場が間違っているのでしょうか?
安いものが放置される可能性は、普通は低いものですから(特に今の時代は)、一株当たりの資産価値が会社の発表しているほどの価値はないんだよ、って株式市場が言っていて、そのコンセンサスが株価を形成していることを考えると、価値のないものに価値があると報告されている可能性が高いと考えるのが合理的だと思います。
本来、資産を使って稼げる会社はPBRは最低でも1倍となる筈です。そうでなければ、本来は減損処理をして、稼ぐことが出来ない資産を消し込む必要があるのです。それは経営の失敗を意味するので、それを認めたくない経営者は減損処理を先延ばしにするのです。ですから、PBRが1倍を切っている会社の経営陣は「無能だ」と市場は判定しており、実はとても恥ずかしいことなのですが、日本はとても多くの会社がそのような状況なので、甘い世界に浸っていると言われても仕方がありません。
逆に言うと、優良な土地などを所有している歴史ある会社が、経営陣の無能さとは無関係に価値ある資産を保有しており、それが十分に一株資産に反映されていない場合もあり、その場合は、「モノ言う株主」がその銘柄を掘り出した際に株価が急上昇することもあり得るのです。そもそも株価が高ければ「モノ言う株主」に翻弄されることは起こりませんから、ハゲタカファンド云々の議論は経営力のない会社が国を愛する善意の国民世論を味方につけたいための茶番だと考えて概ねよいかと僕は見ています。
日本は戦後、優秀な官僚が銀行、自動車産業、鉄鋼産業などの合併をお上の立場から主導してきたという歴史があります。放っておくと電機業界のように過当競争で疲弊していくので、お上が捌くしかない、という状況になってしまうのです。それを日本はビジネスを知らない政府や役人が主導するから上手くいかない、などというのは人気者になりたい無責任な評論家の論だと僕は思います。
韓国や中国で政府が産業育成をしていて、日本のメーカーがディスプレイや半導体で競争に敗れると、今度は政府の政策が悪く、産業を支援しないからだと平気で言うのです。官僚主導や大きな政府を僕は推奨している訳ではありませんが、相反する上記のような論調が時代の雰囲気で出ては消える状況に投資家は惑わされてはいけない、と僕は考えています。
今は、お上がたまりかねて、PBR1倍割れの企業になんとかせいっと言っている訳です。すると今後は、配当金を増やしたり、自己株式を買って償却して、人気銘柄になろうとする、今一の経営者が出てくることが想定されますね。しかし、そのように企業はお金を将来の成長に上手く投資できなかった会社が多い訳ですから、株価上昇は一時的な人気の産物となり、中期的には成長もしなければ、お金もないという会社になってしまうでしょう。そのような会社が将来に経営難になるとお上が余計なことをしたと後世の評論家は言うでしょうが、ある意味、お上が淘汰を促進するきっかけを作っているとも言えるのです。日本的な資本主義経済ですね。主体性の問題はともかく、投資家にとっての結果はほぼ同じなのかも知れません。要するに良い会社を安く買うということを極めることが肝心なのです。
もし低PBRの銘柄を買うのであれば、その会社の経営陣の能力、優秀な経営陣を輩出する仕組みや実績の有無、その会社が属するマーケット、その会社の技術力などの競争優位性、その会社の経営陣や社員がもつカルチャーや倫理観などをしっかりと調べる必要があります。それらが満足のいくものであれば、長期的に株価は大きく上がり、しかも安心して投資ができるでしょう。逆に、そうでなければ一過性の株価上昇となりますから、欲を出さずにさっさと利確することを推奨します。世の中、よい会社はそれほど多くはありません。ただ、そのような会社は、しっかりと探せばあるということも事実でしょう。
少し辛口ですが、僕が考える低PBR銘柄への投資における注意点でした!暑さを乗り越えて頑張りましょう!