株式投資:落ちるナイフを掴むなってホント? | spider-thread-21のブログ

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投資の格言は沢山ありますが、その中でも良く引用されるのが、「落ちるナイフを掴むな!」かと思います。このことについて僕の意見を述べたいと思います。

 

実は世の中で大きな利益を上げている人は「落ちるナイフを掴んでいる」と思います。ただし、掴む際の心構えや準備が稼げない人とは違うようです。

 

Contingency Planというのを耳にしたことがある方も多いと思います。特に米国ではこのシュミレーションがよくできていると思います。昔、スペースシャトルの乗組員が地上訓練をする様子をテレビで見たことがある人も多いでしょう。徹底的に想定外のことが起きた場合の行動訓練を予めしておくのです。何故なら、想定外のことが起きてパニックになった際、人の本能的行動が事故をより悪い方向に向かわせることがあるからです。予め行動訓練をして、自分の中の危機対応レパートリーを増やすことがとても役に立つのです。

 

以前にも述べた通り、経済評論家や株式アナリストたちの予測が当たる確率はほぼ50%です。ですから、連続して予測が当たる人は歴史上皆無ですね。50% x 50% x 50%を続けていくとゼロに近づいていきます。逆に今年は暴落があると言い続ければいつかは当たります。それをもっともらしい分析と言葉の力で如何に凄いことのように見せるかが日ごろの修行の成果となるのです。辛い仕事ですから、毎年、アナリストたちの予想が外れてもメディアは責めたりはしません。次の仕事をうけてもらわなければなりませんし、そもそも無理なことを要求していたら世の中は成り立ちません。しかし、予想が偶々でも当たった時は大きく持ち上げて、本の売上を上げてもらったりテレビの視聴率が上がるように仕掛けていくわけです。経験がある方もいるかも知れまっせんが、テレビなどでそれなりの期間、もて囃されている人に実際に会ってみると、様子が違ってがっかりすることがありますね。神輿に担がれて人間不信になったり、変なしがらみはない方が良いです。

 

話を元に戻すと、投資は広く意見を聞いて、自分で方針を決めるしかありません。そして、日ごろから何かが起きたときのシュミレーションをすることが大変に有用です。暴落の時期を当てることは誰にもできません。できたように見えるのは「まぐれ」でしかないのです。連続して暴落の年を当てる投資家は世界の歴史上で皆無ですから、個人投資家レベルで頑張っても時間投資効率が非常に悪い勝負かと思います。

 

さて、冒頭の「落ちるナイフ」ですが、何の準備もなく掴んではいけません。自分が許容できるリスクを可能な範囲でコントロールしながら掴むのです。例えば、暴落に備えて用意していた資金を20%毎に投入し、時間も1週間に一回で5週間に分散させる、という具合です。また、全体の運用資金の中で、そのようなリスキーな投資をする限度枠を予め設定しておくのです。勝負に負けたとしても誰も責めることは出来ません。ただ、リスクをコントロールし、銘柄分析は予めしておくことで勝率を上げる努力を惜しまないことかと思います。

 

要するに、落ちるナイフの価値が高ければ、手袋をはめてでも掴みに行くということです。もちろんそれをする為にはナイフの価値を自分なりに算定しておく必要があることは言うまでもありません。この部分が難しいのは事実です。ただ、落ちたナイフを皆が拾える段階では、リターンも相当に減っているでしょう。落ちたナイフにリスクはほとんどありませんから、リスクがないところに大きな利益があると考えるのはムシがよすぎると僕は思います。であれば、最初から堅実にインデックス投資をするのが良いと思います。インデックス投資は賢い選択だと僕は心からそう思っています。

 

金融リテレシー向上のために多くの人たちに対して発信する使命をもっている方々は、流石にこんなことをいうと批判されると思います。正確に意図を伝えるのも簡単ではありませんし。ただ、僕が言いたいのは、格言は安心感を与えてくれますが、思考停止は危険だということです。一つの意見として、参考になれば嬉しいです。