「投資するなら個別銘柄?それともETF?」でご紹介した個別銘柄の投資戦術を具体例で示したいと思います。
最近追加した銘柄の一つはスイスに本社を置く投資銀行、クレディー・スイスです。クレディー・スイスはアルケゴス・キャピタル・マネジメント関連の損失やグリーンシル・キャピタルの破綻で大きな損失が出るとの報道が世界を駆け巡りました。第一四半期は過去10年で最高クラスの利益を叩き出す見込みでしたが、一転してしまったのです。投資家にとって、とてもショッキングなニュースでした。これが個別株の怖さです。同社はバランスシートを強化し、中核事業の強化を継続できるよう転換社債を発行すると発表しましたね。不祥事やロスの拡大を未然に防止できなかったリスク管理の脆弱性、そして株式の希薄化への懸念から株価は下のチャートのように下落しました。
僕はUS$10を切った後に上昇を始めた局面で買い始め、その後に調整でUS$10に近づいた時に、保有資産の1%になるまで買い増しをしました。
もともとクレディー・スイスは欲しかったのですが、買うタイミングを逸していたのです。今回は一時的な問題で下げてくれたので、やっと買えたという感じです。クレディー・スイスはアジアの成長に対して力を入れており、アジア太平洋地域事業が伸びているのです。中核事業の強化とはこの部分を指していると思います。ですから、僕にとっては問題が浮き彫りになり、市場の洗礼を受けながら解決をして行けるならば、将来が有望な会社の一つなのです。
同じような発想で、問題が起きた時に買った銘柄にはオーストラリアのウエストパック銀行、そしてイギリスのHSBCホールディングスなどがあります。
要するに、何か一時的な問題が起きて、投資家が売り浴びせている時に買い時を探って拾っていくというやり方ですね。個別株の怖さはチャンスと表裏一体だと思うのです。