リスクと利益の関係 | spider-thread-21のブログ

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株式投資は徹頭徹尾リスク管理を基本とすると僕は思います。リスクについては1921年に出版された「Risk, Uncertainty and Profit(危険・不確実性および利潤)」というFrank Knight著の本が有名で、いまだに多くの投資家から言及されています。簡単に言うと、、、

 

① リスクは管理可能なもの(過去のDataを参考にし統計的に未来を予測したりする作業が可能)

② 不確実性は予測不能なこと(予測してもあまり意味がない類のもの)

③ 利潤はリスクが生む価値部分

 

ということになります。

 

ある有望な銘柄をファンダメンタル分析やチャート分析を織り交ぜて見つけたとします。その会社のPrice Earning Ratio (PER)が明らかに低水準で放置されていた場合、Buy & Holdすることで、どこかのタイミングで株価は適正水準に向かって上昇する筈ですね。これは一般的なValue Investmentの考え方ですが、それでも日々の株価は上げ下げを繰り返していきます。統計的には5日連続で上昇していくのは稀で、たとえトレンドに乗って上昇している時でも2,3日上がれば、その後には下がったりして、ある期間で見れば上昇しているというように株価は動いていきます。このような時、例えばボリンジャーバンドなどの統計的なツールを使うと、1σ、2σ、3σのバンド内に株価が収まる確率は68%、95%、97.7%となります。統計的に株価の過大評価、過小評価を見ることができるということになるんです。統計的に有意義であれば外れ値が適正水準に戻る前にアクションを取ることでリスク管理が可能になりますね。

 

これに対して不確実性は予測不能な事態です。買った銘柄の会社経営陣が法律を犯して不正をしており、それが明るみになった場合などは、犯罪の有無とそのタイミングを統計的に有意義なレベルで予測はできませんね。保有する資産のポートフォリオを設計する際に加味することはできるかも知れませんが、統計的なリスク管理とは区別している訳です。

 

最後に利潤ですが、これはリスクがあるからこそ、そこに利潤があるということです。ある会社が経営ノウハウや優秀な人材の確保、特許などで自分達の競争力を市場にて差別化するというのはリスク管理の一部です。全てがオープンで、規制もなく、フラットな世界、全ての資源がどこでもだれでも公平にシェアされている社会では競争の結果、すべてのモノの値段はどこでも同じになり、コストと等価になる、イコール会社は利益はないがコストはカバーできるという状態になると考えられます。だから、市場の中に歪みを与えるものがリスクで、そこには利益の可能性が隠れている筈なのです。この利益に対する考え方は大変本質的で重要だと思います。