151 やりきれない思い | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

 

    

長男は5才の時に

悪性リンパ腫になりました。

 

その時の治療について、

当時の日記や書類を見ながら

書いています。

 

長男は病気の進行が

すごくはやくて、

入院したばかりのときは、

大変な状態でした。

 

でも治療を受けて回復して、

今は元気に小学校へ通っています。

 

ただ治療の様子を思い出しながら

書いているだけなのですが、

誰かの何かの参考に

なれたらいいなと

思っています。

 

5年以上前のことなどで

記憶があいまいな部分があります。

申し訳ありません。

 

 

 

 

朝の血液検査の結果がよかったので、

明日から最後のケモが始まることになりました。

 

 

やっと、やっとで終わりが見えてきた安堵感と、

本当にこれで大丈夫なのだろうかという不安。

 

 

 

 

 

入院生活も、約5カ月たちました。

同じように長期入院している子の親とは、

キッズルームで遊ぶ時や、

子どもたちが仲良くなって、

お互いのベッドまで遊びに行ったときに

交流していくうちに、子どもの病気について

話をすることもありました。

 

 

同じような治療をしていても、同じ病気の子はいなくて、

治療によっては後遺症が残っている子もいるし、

治療後の予後が違ったり、

一生付き合っていく病気だったり、

話をしていても、つらい気持ちになることが

よくありました。

 

 

長男の病気は、ほとんどの子が経験しない重い病気です。

本人も家族も、本当に辛い思いをしました。

入院した当初は、命の保証ができないような

状態だったと思います。

 

 

それでも、治療法が確立した、

目立った後遺症もない、予後もよい病気でした。

 

 

長男と仲良くなった子は、

後遺症があったり、

予後も気を抜けない病気だったり、

より厳しい治療を受けなくてはならなかったり、

そもそも原因不明で治療法がなかったり、

比べてどうなるものでもないのに、

付き添っている親の気持ちに共感できるがゆえに、

その理不尽さがとてもつらかったです。

 

 

私が出会った闘病している子どもたちは、

自分がつらい治療を受けていたり、

体が以前のように動かなくても、

思いやりがあって、すごく優しい子が沢山いました。

 

 

その時出会った親子のことは、今でもよく思い出します。

 

 

たまに1人でいるときに思い出して、

涙が止まらなくなることがあります。