それからずっと、彼のことが頭から離れません。
彼と別れて時間が経つのに、
ふとしたきっかけで彼のことを思い出して、
そこからまた頭から離れない…。
ということが、起こったりします。
ご相談をいただきました。
彼と付き合っている時、彼に完璧に依存していました。
今でも彼に連絡しようか、ということを踏みとどまっています。
別れて1年くらい経ちますが、まだ好きだと思ってしまいます。
この前買い物をしていたら、久々にその時聞いていた曲が流れました。
今でも彼のことが蘇ってきます。
それからずっと、彼のことが頭から離れません。正直つらいです。
あのときの楽しかった思い出と、
あんなに私はがんばったのに、振り向いてくれなかったつらさ。
もう別れてるのに、何やってるんだろう…。
数分おきに入れ替わって頭が休まりません。
それ以来、同じような後姿の人を見ると、
追いかけて声をかけそうになります。
彼を探してしまいます。この街にはいないはずなのに。
どうやったら彼からの依存から抜け出せましたか?
私にはこの状況は抜け出せないのでしょうか…。
(30代女性のご相談者様)
彼のこと、当時からも大好きだったんでしょう。
その彼に振り向いてもらおうと、とてもがんばっていたのでしょうね。
別れて1年経っているのに、まだ好きだ。という気持ち。
楽しかった思い出と、辛かった思い出と。
数分おきに交互に入れ変わる、心も頭も休まらない感覚。
そうしている自分へのむなしさ…。
私も同じような体験があるので、これはつらいだろうな…って思います。
しかも、別れてすぐ後ではなく、数か月~1年くらい後にやってくる、
「何かをきっかけに、あの思い出がよみがえる」やつですね。
他の言葉で言ったら、「フラッシュバック」なんて使ったりします。
この方みたいに音楽かも知れないし、誰かの言葉かもしれないし。
私は、全くの他人のお洋服から、
彼が使ってた柔軟剤の香りがした時、とかに、
「はっ!」ってなってました…。
けれど、この状況から抜け出せない、なんてことはないのですよ。
こういうことが起こっている時は、
その当時の自分の気持ち、感情が整理できていない時、
消化しきれていない時に起こりやすいです。
そして、思い出がよみがえってきたとき、
「あの時こうしていれば…」「こうすればもっとよかったのに…」
と、後悔、反省を繰り返し、最終的に自分を責めたり、否定したり…を
起きている間中、ぐるぐると頭の中で考え続けている状態です。
そんな状態であれば、頭も心も休まりませんよね。
「彼のことは考えてはいけない!」
「早くこの状況を抜け出さなくては!」
ということをやる方も多いと思いますが、実はこれは逆効果です。
こういう時こそ、どーっぷりと、浸りましょう。感じきりましょう。
「あの時、本当はがんばりすぎてつらかったなぁ…」
「私我慢してたけど、全然振り向いてくれなかったじゃん!」
「やっぱり会うと、楽しかったなぁ…」
あの時感じていたこと。思っていたこと。考えていたこと。
伝えたかったこと。受け取ってほしかったこと。
自分の「好きだ」という思い。彼のこと。
否定しないであげてください。それが一番『つらい』のですよ。
音楽聴いて、匂い嗅いで(笑)、
たくさん彼のことを思い出して、たくさん涙を流しましょう。
そうなると、あの「フラッシュバック」は嫌なものつらいものではなく、
「そんなことあったねぇ…まあ、いい思い出だわ…。」
という、「つらいものだけじゃなかったこと」に変わっていきます。
これは、わざわざ思い出して、再び傷つけていることとは違います。
またあの時に戻ってしまうんじゃないか?という心配もしなくていいです。
戻るよりむしろ、前に進むことをやるのですから。
話し切る。出し切る。吐き出し切る。
もうそのつらさ、一人で抱えこまなくていいですからね。