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sphere

自作歌詞・詩置き場。
’13ブログリより移転しました。

振り返った先には
灰色の空とフェンス
「もう 終わってしまえば」
君は 笑っていた。

「空気に漂う嘘
肺いっぱい吸い込んで
吐き出す言葉など
信じられやしない」

踏み出そうとする右足が
震えてるのを知ってるよ
君の本当が聞こえるよ
だって 僕は君だから。

君の瞳(め)が映すのは
空じゃない この道だよ
二十四歩先で
待っててあげるから
こっちにおいで
こっちにおいで
終わらせたりしないで

生きてよ。

愛されたいと願う
それすら虚しくなって
"嫌い"をかき集めて
忘れたフリをした

「そう、ちゃんと前を見なきゃ」
昨日の僕が泣いてる
嘘しか無い訳じゃないって
君も知ってるでしょう?

君の瞳(め)が映すのは
空じゃない この道だよ
君が願うのなら
何度だって呼ぼう
こっちにおいで
こっちにおいで
終わらせるもんか

生きてよ。

「振り返った先には
灰色の空とフェンス
二十四歩後ろで
君が、笑っていた。」
















20120926

これを書いたのは、サビの最後に「生きてよ」と叫ぶ曲を書きたかったからです。
でも、以前『キャンドルーRー』の記事で書いたように、自分は誰かにそう言える人間じゃない。
だから『今日の僕から昨日の僕へ』言う「生きてよ」という形になりました。わかりにくくてスミマセン(__)

一応、「」が昨日、何もないのが今日 です。最後は一昨日も出てきますねw

二十四歩は多少分かりやすくなるかと思って入れたフレーズです。あんまり変わりませんでしたが・・・

もっとこう、違う言葉でとか、もっと伝わりやすくとか、
力不足を痛感しますね。
「夢」って言葉は好きな癖に
「夢なんてないよ」と呟いた
通りすがりの未来地図さえ
冷めた目でぼんやり眺めていた

ギター片手に歌うあたしに
君は欠伸を噛み殺してる
「だって嘘は嫌いなんでしょう?」
意地の悪い頬を引っ張った

「忘れてしまったんだよ」
そう 思っているだけ
ちゃんと見えるモノを
君が 見てないだけ

空っぽだなんて言わないで
諦めたような顔をしないで
夢を 歌う あたしをどうか見ていて

イヤホン 右耳を引き抜いて
流れ出たのは知らない君
『失うのが怖いから』なんて
それっぽい声が歌っていた

『現実』を口にしては
乾いた音で笑う
ちゃんと掴めるもの
君が 知らないフリをしてるだけ

気休めだなんて言わないで
始まる前に終わりを見ないで
夢だけで 生きられはしないけど
嘘は嫌いだから 聴いてよ
足元じゃなく前を向いてよ
そんな歌を あたしは歌いたいの

空っぽだなんて言わないで
諦めたような顔をしないで
夢だけで 生きられはしないけど

気休めだなんて言わないで
始まる前に終わりを見ないで
ちゃんと ここから始められるから
嘘は嫌いだから 聴いてよ
足元じゃなく前を向いてよ
そんな歌を あたしが歌うから
夢を歌う あたしのこの手を取って

「夢」って言葉は好きな癖に
「夢なんてないよ」と呟いた
すれ違った昨日を振り向いて
「仕方ないなぁ」なんて笑うんだ













20120528

夢、『少女少年』、ギター、等々好きなものを詰め込んだ詞。強い女の子好きです。

charamelic girlに続きポジティブ少女&ネガティブ少年第二段!ぐらい!
書いてて恥ずかしくなかったんだろうかってくらい青春してます。もうお前ら頑張れ。めっちゃ頑張れ。末永く爆発しなさい。

ちなみにタイトルの『少女少年』、歌詞の『夢だけで 生きられはしないけど』は大好きなある小説に影響受けてます。
「人は夢だけで生きていない」という台詞ですが。
続きはまだか。
消えないで
消さないで
ここにいて
"何度だって守るから"
言えない僕でごめんね
ただ聴いて この詞(ことば)を

無言に甘え
見過ごした傷
途絶(た)えた足跡
手を伸ばせずに

灰色の夜
灼けつく 紅(あか)が
止まり方など
知らないように

ゆらりと
灯火
滲んで
歪んで
―壊れる?

消えないで
消さないで
そばにいて
灯(キミ)は 曇り空の下
「呼んでほしかった」なんて
無意味な嘘だったのに

泣けない声が
色を刻んで
影の向こうへ
光が
融ける

"消えないで
消さないで
ここにいて"

"ひとつだけ
わがままを
ねえ、  "

聴いて。

消えないで
消さないで
ここにいて
"何度だって守るから"
言えない僕を笑っていいから
今度は この手で照らそう

ただ 聴いて この 詞(ことば)を














もともと「何度だって守るから」ってさらっと言っちゃうような、もっと強い人の歌だった「キャンドル」のリメイクになります。
結局、元の詞は投稿せず没にしました。
これは自分だったら歌いたくないな、と思ってしまって(笑)
そばにいて、とちょっと弱気な感じになりました。

元の「キャンドル」を書いた時は、ちょうどいろいろ「生」「死」について考えるようなことが多発してたんです。
今だから言える話、クラスメイトの葬儀に行ったり、一つ学年が上だったり、知り合いの親族とかで、面識もなかったにしろ、自殺を選んだ人の存在にも触れていて。
でも暫くして読み返して、こんな力強い言葉を無責任に言えるほど自分を信じられないと思いました。
だから「自分みたいなヘタレにも言える『生きて』」を書こうと思い、完成したのが『キャンドル-R-』でした。

Rは、realの意味で付けたつもりです。


気まぐれな猫の瞳(め)は
今日も月を見上げる
きっと 違う世界が
あなたには見えるのね

真っ暗な夜に泣く
足跡は涼しげに
泣かないで、大丈夫
そうは言わないけれど

澄んだ光
あたしはきっと
あなたになりたかった

柔らかい匂いも
そっけない仕草も
紅い傷痕さえ
愛しく思えるの

壊れゆく世界で
同じ夜空の中
どうかあなただけは
側にいてほしいから

黒猫は寄り添って
今日も月を見上げる
変わらない空の色
あたしは怖かったの

声はひとつ
ちいさな温度
ゆっくりと冷えてった

あなたの隣なら
寒さを知っていた
言葉も忘れずに
あたしでいられたの

半分のあたしが
きっと見つけるから
"明日"の終わる夜
それまで待っていてね

それはずっと昔の
世界が壊れた夜。
水面に映る月は
優しい色をしていた。














20120117

『二四〇九階の彼女』という小説に登場する『彼女と彼女』の物語をイメージしています。わかりにくい。

一応解説すると、賢すぎて世界の真実を知った彼女は、飼っていた黒猫と共に追放され、永遠に夜空の下で暮らすことになりました。そこで、やがて世界が滅びることを知った彼女は脱出の為の方法を探しますが、やがて黒猫が死んでしまい、結果として脱出は叶わないまま彼女の世界は崩れてしまう。

小説の主人公は彼女ではないんですが、彼女が一番好きです。

一応、タイトルはNightとKnightどちらでも。転載に当たり英語表記からカタカナにしました。

月のない夜に響いたコール
都合のいい11ケタの僕
目的地は涙の海

自転車が無音の空を裂いて
振り返る君は 迷子のように
浮遊する足 行き場を探すの

空気越しに伝う熱だけ
視線は夜のまま

答えのない愛を追う
君の横顔に触れられない
羽を休める腕なら
幾らでも伸ばせるはずなのに

てのひらの中で震えるコール
悪戯で済ませないままの僕
アナログの糸は持たずに

降り積もる声の重さで
沈んでしまう気がした

君が居場所を探して
がむしゃらに投げた光だから
崩れ落ちた流星に
抱く思いを そっと埋めよう

君が泣くために
月は姿を消したのだろう?
それなら また 今
涙の海へ逢いに行こう

月のない夜に響いたコール
悲鳴(こえ)のように 響く 君の
"call"


答えのない愛を追う
壊れてしまいそうな笑顔で
"もっとずっと 傍にいて"
届くはずの光は 彷徨う

君が居場所を探して
立ち尽くす前に呼んでくれよ
望むのは僕じゃなくても
一緒に見つけてあげるから















20111215

自分のことを見てくれない彼女の傍にいる彼の話。
「カーテン」とかよりは幼い、同年代かもう少し下の、幼馴染の学生って感じです。

少女が欲しいものはきっと親からの愛情で、さみしさを埋めるように携帯電話でたびたび彼を呼び出しています。
それに答える「都合のいい」僕。
・・・こういう「弱いオトコ」を書くのが得意なんですかね自分・・・w

タイトルにも使った”コール”は
着信 とか 彼女の"call my name"という願い とか。
サクサク書きつつ、比喩表現だとか好きな言葉をてんこ盛りにできたので結構気に入ってます。
自分らしさも出てる(ような気がする)、かなり気に入ってる詞。