消えないで
消さないで
ここにいて
"何度だって守るから"
言えない僕でごめんね
ただ聴いて この詞(ことば)を
無言に甘え
見過ごした傷
途絶(た)えた足跡
手を伸ばせずに
灰色の夜
灼けつく 紅(あか)が
止まり方など
知らないように
ゆらりと
灯火
滲んで
歪んで
―壊れる?
消えないで
消さないで
そばにいて
灯(キミ)は 曇り空の下
「呼んでほしかった」なんて
無意味な嘘だったのに
泣けない声が
色を刻んで
影の向こうへ
光が
融ける
"消えないで
消さないで
ここにいて"
"ひとつだけ
わがままを
ねえ、 "
聴いて。
消えないで
消さないで
ここにいて
"何度だって守るから"
言えない僕を笑っていいから
今度は この手で照らそう
ただ 聴いて この 詞(ことば)を
もともと「何度だって守るから」ってさらっと言っちゃうような、もっと強い人の歌だった「キャンドル」のリメイクになります。
結局、元の詞は投稿せず没にしました。
これは自分だったら歌いたくないな、と思ってしまって(笑)
そばにいて、とちょっと弱気な感じになりました。
元の「キャンドル」を書いた時は、ちょうどいろいろ「生」「死」について考えるようなことが多発してたんです。
今だから言える話、クラスメイトの葬儀に行ったり、一つ学年が上だったり、知り合いの親族とかで、面識もなかったにしろ、自殺を選んだ人の存在にも触れていて。
でも暫くして読み返して、こんな力強い言葉を無責任に言えるほど自分を信じられないと思いました。
だから「自分みたいなヘタレにも言える『生きて』」を書こうと思い、完成したのが『キャンドル-R-』でした。
Rは、realの意味で付けたつもりです。