Lost article | sphere

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自作歌詞・詩置き場。
’13ブログリより移転しました。

左手首に巻きついた
小さな針が笑ってる
「不満」を「不条理」と呼んで
諦めに慣れた僕らを

ポケットの奥で叫んでる
「非日常の声を聴かせて」

走り出して
限られたリアルの空へ
腕時計は投げ捨てて
「いつかきっと」
未(ま)だ 夢を見ていた頃の
僕らに 届く気がして

鮮やかだったその色が
遠く 滲んでゆくようで
「世界は退屈だ」なんて
曖昧なままで呟く

泣き出した夜に震えながら
降りもしない光を探す

走り出して
遮るもののない空へ
こんなにも綺麗なんだ
「いつかきっと」
また忘れてしまうなんて
今だけは考えたくないから

確かに 呼んでいたんだ
「非日常の声を聴かせて」

走り出して
限られたリアルの空へ
腕時計は投げ捨てて
「いつかきっと」
未(ま)だ 夢を見ていた頃の
僕らに 届く気がして

忘れていた夢の続きが
ポケットの奥で笑った。



















20130227

バンドでオリジナル曲とかやりたいなーと思って作ったので、部分部分のアレンジ構想なんかがノートに残ってました。「ここはアルペジオとベースだけ」とか「ここはファルセットで」とかそんな感じに。
どこかで曲として完成させて、日の目を見ることができればいいなあ・・・笑

そういう前提で書いたので、サビ頭にインパクトを とか、1番と2番でメロディを変える部分 とか
そんな意識もしながら繋いでいった感じです。

中身としては「成長して、子供ではなくなってしまった人が、不意に当時の夢を思い出す」というか・・・。
腕時計は「時間に追われる現実」や「大人」の比喩として使っています。
高校生とかより社会人の方が腕時計してますからね。
ポケットの奥 は「子供の宝物を集めた場所」というかなんというか。
自分が、たとえば海に行っても泳がないで、海岸で貝殻とか丸くなったガラスの破片とか拾ってた子供なのでw

あいかわらず「夢」の話ですが、やっぱり素直に書けて、後々読み返しても「あ、いいな」と思えて。
自分って以外に変わってないもんですね。