淡い光 冷たい音
やさしい悪夢 醒めないまま
融け落ちた 境界 記憶
きみが、笑った
さよならを忘れた 赤色
「はじめまして」
切り裂いた 黒から溢れる
僕のこえを 聴いて 聴いて
染めてゆく 深紅の涙を
"あいして いたのに"
凍りついた 手は空虚に
ピリオドの環を ただ視ていた
ひらかれた瞳(め)を閉じるたび
また
きみが、笑った
さよならを刻んだ 赤色
「はじめまして」
終わらせたはずの 赤色
「はじめまして」
眠れないゆめから醒まして
僕の名前 呼んで 呼んで
きみから流れ出す光が
温度を なくして
突き刺した 亡骸 叫ぶ
僕のこえを きいて きいて
染めてゆく 深紅の涙を
あいして、いたのに
淡い光 冷たい音
やさしい悪夢 醒めないまま
きみが、わらった
20110919
「何度も何度も、かつていなくなった大切な少女を自分の手で…という夢を見る少年の話」。
確かサイト開設する前なんで、2007年くらいに書いた短編小説を歌詞にリメイクというか、題材にしたものです。
何度も同じ夢を見るって怖いです。
同じ悪夢を見続けて、主人公「僕」は壊れていきます。
特に後半、ひらがなと漢字のバランスに考慮しつつ書きました。難しい…
タイトルのcolorlessも、頻繁に出てくる「赤色」もやがて解らなくなってしまう、という感じです。
最初これを投稿した時、「何度も自分が転落死する夢を見る」というどうでもいい余談を添えてましたが、
2年経ちました。未だに見ます。
知人には「自殺願望の表れ」とかいろいろ言われてます・・・