君との出会いはいつだっけ
もうずっとずっと前のこと
立ち止まったあの日の僕に
ありがとうは届くのかなあ
真っ暗な部屋で泣いた日も
君が一緒にいてくれたから
僕の足跡のすぐそばに
君のだってちゃんとあるんだ
怒ったりしないでよ
少し休んだらまた歩くから
この目から流れる涙も
この身体に流れる色も
ぜんぶぜんぶ君にあげるよ
だからお願い ここにいて
ノートの片隅に広げた
君と僕だけの物語
大げさに言ってみせるなら
「何よりも大切なもの」
笑ったりしないでよ
これでも真面目なんだからさ
この呼吸で揺れる空気も
何気なく歩く時間も
ぜんぶぜんぶ 君にあげるよ
だからお願い ここにいて
君にさよならを言うときが
いつか来るかもしれないこと
僕はもう解ってるけれど
君には教えたくないんだ
さみしがりやの君は
きっと泣きながら 嘘をつくから
「悲しくなんかないよ」
きっと震える声で 笑うから
この目から流れる涙も
この身体に流れる色も
ぜんぶぜんぶ君にあげるよ
だからお願い
君が消えてなくなる前に
僕が君を忘れる前に
きっときっと 君に言うから
ありがとう
ありがとう、僕のユメ
20111017
『夢を恋人に例える』話です。
恋人と夢の共通点は、支えてくれることじゃないかなと思ったり。
正直ちょっとかゆい。しかもキモい。(笑)
ちょっとだけ乙一の『ウソカノ』という短編の影響があるかもしれません。ちょっとだけ。多分。
夢を諦めることを知ってる、でも今はまだ夢を見ている。そんな話。
語数が綺麗にまとまっていいかんじに書けた詞です。あったか切ないのは書いてて落ち着きます( ´∀`)
P.S.人+夢=儚 ていうのがずっと頭の中をぐるぐるしてました。『君』と別れるとしても、忘れないようにしたいですね。