届かない音
揺らす
僕を
君を
耳を塞いで
泣いた
君が
僕を
絶対を恐れ
泡沫に縋り
触れただけの糸
千切れそうなほど
悲痛な
声が
遠く
ありふれた何かを
誰かが呼んでる
傍に 傍に
ただそれだけでいいと
星空に包まれ
僕らは叫ぶよ
届け 届け
その声の元へ
聞こえないなら
そんな
君を
僕は
不規則な手が
握り締めた赤
悲痛な
声が
色褪せる前に
閉じ込めていて
壊れそうな約束を
繋ぐ無形を
てのひらの上
僕らは知らないまま
ありふれた何かを
誰かが呼んでる
傍に 傍に
ただそれだけでいいと
星空に包まれ
僕らは叫ぶよ
届け 届け
その声の元へ
20110730
誰かにとって当たり前の幸せは、別の誰かには手に入らないもの。
そもそも、それが「幸せ」かどうかなんて、独断でしかないわけで。
ありふれた言葉であっても、その一言で救われる誰かがいる。
全てを理解してもらうのは難しいし、自分を100パーセント理解してくれる人間なんてきっと存在しないし
それでも、せめて届いてほしい。
自分の根幹と言うか、芯になっているものを、なんとなく表せてるんじゃないかなと思ってます。
(余談)Schrei=ドイツ語で「叫び」です。