駅前 猫のオブジェの下
決まっていつも 六時過ぎ
Eから始まるアルペジオ
今日も レールの軋む音
溢れる 疲れた人の波
君が小走りに駆けてくる
七分着の電車が
僕と君を繋ぐ糸
『あなたの夢をください
二人の夢にできるように
指環よりもずっとずっと
宝物だと呼べるように』
大きなスケッチブックを
幸せそうに抱えるから
こんな唄を唄う僕
“少しずつ、”を祈りながら
景色を映すサンバースト
気合いを入れて輝かせて
自転車の鍵を掴んだ
偶然が結んだ糸を
たぐり寄せる力もないけど
『あなたの夢をください
二人の夢にできるように
小さな光にも似た
僕の意味だと呼べるように』
背の高い誰かに笑う
幸せそうな君の声
「まるであたしたちみたい
あなたもそう思わない?」
お揃いのストラップ
視界を灼いて消えない
『あなたの夢をください
二人の夢にできるように
指環よりもずっとずっと
宝物だと呼べるように』
重ねてしまった想いが
六時七分を追いかける
僕の紡ぐこの音から
君がいなくなればいいのに
20110609
駅前で歌うストリートミュージシャンな男性と、画家志望の女性の話。
画家にしたのはとある小説の女性の影響です。モデルにはしてませんが、こんなふうに幸せになって欲しかったなとか思ったり。
リアルを心がけたのですが…できてますか?←
『』に入れた「僕」が唄う歌詞は、完全に自分とは切り離して考えました。“夢”を口説き文句のように使ったのは多分初めてですw
イメージ的には「僕」そのままでアコギ弾き語り、+ピアノとストリングスと柔らかめエレキって感じです。多分。
ちなみにタイトルはいちはちぜろななと読んで下さい(笑)