究極の鍋料理「レインボー鍋」再び | 大ぼら一代番外地

究極の鍋料理「レインボー鍋」再び

気付けば既に3月、多忙と怠惰の相乗効果にて、亦しても拙ブログの投稿が久しく頓挫遅延、其の間にライヴもあれば、いやはや完全なる投稿渋滞引き起こせど、然れば尚更億劫になるは当然にして、此処は強迫観念に促される儘、書き逃げんとすれど、残される写真眺めし処で既に半ば記憶消失、内容は益々希薄たらんも、悪しからず。

 

私が嘗て発案せし究極の鍋料理「レインボー鍋」リクエスト頂けば、前回から何と約8年が経過、歳月の流れの速さに改めて驚嘆しつつ、レシピを概ね失念せしも当然かと我乍ら苦笑、拙ブログの記事を参照しつつレシピ回復せり。

斯くして「レインボー鍋 2024冬」開催せんとす。今回は、前回の依頼主マドンナ友里ちゃんよりの再リクエストたれば、参加者たる4名は、友里ちゃん&祥三君御夫妻、祥三君とウンラヌにて活動されるイラストレーター柏木辿君、而して活動休止も久しき名古屋の酒豪女傑バンドフリーダムのドラマーたりしカイ☆マキ嬢、以上の4名なり。

 

 

レインボー鍋とは、其の名の通り7種のつけダレにて、様々な味わいを堪能せんとする究極の鍋料理なり。以前のブログ記事より転載させて頂けば「私が呼ぶ処の『七色の鍋』こと名付けて『レインボー鍋』なり。世に云う昨今の新作鍋の類いとは、その鍋のつゆを何味にするかが焦点となれば(中略)ここは付けダレを変化させんとの発想なり。(過去記事のこちらこちらを参照されたし。)」

鍋を囲むが如く、4人分の器(7枚 x 4 = 28枚)が並べば、是等が同じ器たるべしとは、是も亦「レインボー鍋」の美学全うせんとすればこそ。

 

 

別卓に食材鎮座、

 

 

果たして是が4人前とは些か多過ぎかと思われれど、結果的には全く杞憂たりしかな。

 

 

土鍋に酒を注ぎ、出汁昆布と海老の殻にて、出汁取りより始めん。

 

 

其の間、前菜を以て、先ずは乾杯せんとす。

 

 

「独活の刺身 山椒酢味噌添え」

 

 

「独活の金平」

 

 

「玉紐煮」

 

 

「山菜天婦羅 (祝蕾、蕗の薹、コゴミ)」なんぞにて、日本酒呷る次第。

 

 

7枚の器に、珠玉の自家製付けダレ7種並べば、今回のラインナップは「胡麻味噌」「感動の味噌だれレプリカ2024」「タイ風トムヤムペースト」「酢おろし生姜」「中国4000年香辛腐乳胡麻油」「自家製ハバネロオイル昆布つゆ」「練り七味ポン酢」なり。

 

 

而して豪華食材も愈々出撃せん。

 

 

「鱈2尾 (白子付き) +鮟鱇1尾 (あん肝付き)」

 

 

「子持ち甘海老」

 

 

「白子」

 

 

「浅蜊」

 

 

「牡蠣」

 

 

「帆立」

 

 

「牛蒡天、餅巾着、ロールキャベツ、焼売、小籠包」

 

 

「鶏手羽元」

 

 

「鶏腿肉」

 

 

「鶏団子」

 

 

「豚ロース+切り落とし」

 

 

「白菜」

 

 

「椎茸、えのき、しめじ、豆腐」

 

 

「水菜、菊菜、大根」以上を以ての布陣とす。

 

 

先ずは鱈と鮟鱇投下、

 

 

 

 

「豪華海鮮鍋」として幕開けし。

 

 

立ち篭める芳しき香りにて、既に多幸感誘う次第。

 

 

各々がお好みの食材を、お好みのタレ施し食らうが「レインボー鍋」の醍醐味なれど、矢張り海鮮系は自ずから保守的展開と化すも否めず、然れば第8のタレとして「ポン酢」も特別に供せり。斯くして鮟鱇、鱈、白子、あん肝、浅蜊、牡蠣、帆立、甘海老等、御堪能頂く次第。

 

 

 

 

白子を「中国4000年香辛腐乳胡麻油」に着地すれば、悶絶死必至たる超絶妙味にして、いやはや是ぞ「レインボー鍋」の真髄たらん。

 

 

果たしてどの具材をどの付けダレにて食らうか、話題はこの一点に集約され、互いにベストな組み合わせを情報交換しつつ、更に上級者編へ突入されれば、付けダレ2点着地を以て味の更なるバリエーションを追究、無限とも思われる味の組み合わせを満喫堪能されれば、これこそ「レインボー鍋」の真骨頂と知れ。

 

「豪華海鮮鍋」ラウンド終われば、練物やらを以て、是亦各々が新たな味の境地を開拓せんとす。

 

 

更には鶏腿肉や鶏手羽元を投下、既に昆布出汁+海鮮出汁+練物出汁にて豊穣たる味わいなれど、更に鶏出汁も抽出混合せんとするや、

 

 

様々な旨味凝縮されし七色の出汁の中へ、キノコ類も投下、

 

 

更には鶏団子、白菜や水菜も投下しつつ、豚しゃぶさえも興ずれど、7種のタレを駆使し鍋を食らうに夢中となり、写真撮影なんぞ完全に忘却の彼方、是以降の豚肉や野菜等が投下される写真のみならず、皆様がレインボー鍋を愉しまれる写真さえ一切あらざれば、悪しからず。

 

斯くして遂にあれ程の食材食い尽くせば、最後は大福なんぞアテに、美酒堪能せり。

 

 

翌朝目覚めるや、薄らと雪積もりし明日香の深山なり。

 

 

昨夜の「レインボー鍋」残り汁をリサイクルせんとすれば、中華麺投下、

 

 

如何せん様々な食材の旨味凝縮せし珠玉のつゆと化せば、美味たるは当然なれど、

 

 

此の麺を再び7種のタレ施し堪能すれば、いざ究極の味わいたるラーメンを求めるべく無限の美食宇宙へ旅立つ次第。

 

 

 

而してファイナルラウンド「〆雑炊」へ至りし。この「〆雑炊」さえ、7種のタレ施し食らえば、その妙味は無限の広がり、是を以て「レインボー鍋」存分に満喫堪能頂きしかな。

 

 

然りとて朝から日本酒呷れば、此の儘昼飲みに突入するは当然の理。然ればチンマシーンへぶち込み電子レンジにて加熱調理施せし「芽キャベツと祝蕾の温サラダ」やら、

 

 

「有頭海老の刺身 アリオリソース添え」やら、

 

 

「菜花の地中海風温サラダ」やら、

 

 

「四川風焼売」やらをアテに、

 

 

更なる美酒堪能せんとす。

 

 

慎重に開栓之儀。

 

 

昨夜に続き次々日本酒の瓶を空ければ、更なるアテとして「子持ち鰈の煮付け」やら、

 

 

「八町のりゅうきゅう」やら、

 

 

「菜の花胡麻和え」やら、

 

 

「独活の刺身 山椒酢味噌添え」やら、

 

 

「牡蠣味噌鍋」等、和風アテに始まり、

 

 

更には鯨刺身を以て、インプロ空想似非ニッククッキング「メキシコ風鯨の生タコス」やら、

 

 

同じくインプロ空想似非ニッククッキング「タイ風ピータン湯豆腐 蕗の薹天婦羅入り」さえも拵え、

 

 

最後は大衆酒場の定番たる「竹輪磯辺揚げ」「揚げ焼売」なんぞへ至りし。

 

 

斯くも日がな飲み倒せば、遂には夕暮れに至り、用意されし日本酒全て飲み尽せば、是にて散開と相成りし。