São Paulo (day 2) | 大ぼら一代番外地

São Paulo (day 2)

今回の南米ツアーに於いて、残念乍ら未だU.F.O.遭遇皆無なれば、此処は最終地ブラジルにて、是非にも接近遭遇果たし得るを願うばかり。

 

 

午前8時起床、ホテル自室の窓より眺むれば、遥か彼方に摩天楼臨めども、眼前は広大な森林公園、反対側には何やらスタジアムも伺えれば、此処等界隈は所謂超高級住宅地なりけり。

 

 

ベランダより眼下にプール臨み得れば、思わず高飛び込みなんぞに興じんとの衝動に駆られれど、どない考えてもプール浅過ぎにて投身自殺と思わるると確信し得れば、思い留まるに充分な理由たりしか。

 

 

朝飯は「ソーセージ2種+スクランブルエッグ+ミックスフルーツ+コーヒー」日本の朝飯が恋しきかな。

 

 

午前9時20分、Carloが迎えに来れば、いざレコーディング・スタジオへ出撃せり。本日の予定を慮れば、未だ何もせぬ傍から疲労襲来せし有様にして、車内爆睡之圖。

 

 

レコーディング・スタジオEl Rocha到着。

 

 

スタジオの通路傍に、何やら機材山積みされれば、

 

 

哀しくも既に戦力外通知されし機材群か。

 

 

此処のスタジオは沖縄出身日系Takara家が設立運営される次第、而して先ずはそのTakara3兄弟の1人たるM.Takaraとギター&ドラムに由るインプロセットを録音せり。

 

 

M.Takaraと2ショット記念撮影。御祖父様は沖縄出身移民なりければ、日本語にて御挨拶頂けど、日系3世なる彼は、日本語全く解さぬも仕方なし、更には容姿もアジア系面影希薄なるも亦、仕方なし。

 

 

正午過ぎより、界隈にて大規模な電気工事行われれば、2時間ばかり停電と相成りて、その隙に昼餐とせん。

瓦礫の中にもアロエかな。

 

 

道路傍に巨大バスケットの如きが一定距離を於いて設置されれば、果たして何かと思い巡らすや、

 

 

何と回収用ゴミ箱なり。

 

 

界隈の大衆食堂へ繰り出せば、

 

 

Carlo曰く「São Pauloの代表的庶民料理」なりけるを注文頂けば、ブラジル肉料理の代表格たる「churrasco(シュラスコ)」かと思えど、単なる牛ステーキが登場、付け合わせにサラダ、豆スープ、ライス、フライドポテト添えられし。飲み物に「生ライムジュース」所望、甘さ皆無なる苦爽やかな味わい、これは絶品かな。

 

 

昨夜東君がルームサービスに注文し乍らも、奇しくも食い損ねられしステーキの件り思い出せば、何やら申し訳なき気分と相成れど、彼も昼飯にステーキに有り付けしを願いつつ、いざ南米重量級肉食戦線へ復帰せん。

 

 

豆スープをライスと和え食らうがブラジル流か、皆様が食する様を真似つつ食らえば、

 

 

今回の南米ツアーにて初めて遭遇せしホットソース、これを施し食らえば、大いに美味なり。南米=激辛料理と手前勝手に想像すれど、実際には塩味ベースのシンプルな味わいにして、精々南米産唐辛子「aji limo(アヒ・リモ)」程度にして辛味希薄、唐辛子や大蒜なんぞほぼ使われぬ有様には思わず驚愕、然れば唐辛子に不自由せぬと高括り、辛味調味料の類い一切持参せねば、最早唐辛子禁断症状発症前夜、右側のボトルは自家製ホットソースなりけりて、これが刺激的且つ美味なるかな。

 

 

路駐される車の前後にオートバイが密着駐車されれば、これどないやって出るねんな。

 

 

レコーディング午後の部、先ずは昨夜共演せしブラジルの女性サイケデリック・ポストパンクバンド「Rakta」 のCarlaとPaula、更にM.Takaraをドラマーに迎えての、カルテットにてのセットなり。

 

 

昨夜は、CarlaとPaula互いに担当楽器を交換されての演奏たれど、昨夜と異なり本日は本来の担当楽器演奏され、更にドラムもあれば、果たして如何な展開と相成らんと思えども、彼女達に貫かれる何かは揺るがぬか、轟音ノイズドローンサイケとでも呼ぶべき冥府の闇再び、可憐な容姿より想像し得ぬ極悪極まる超前衛的姿勢、いとをかし。

 

 

更には、昨夜共演の機会あれど私の延着を以て叶わざりし、ブラジルの女性スペースロックバンド「Ema Stoned」とのセッションへと移れば、こちらは初期Ash Ra Tempelなんぞ想起させるコズミックジャムロック風、ギタリストのAlessandra Duarte嬢が多彩なフレーズ繰り出し導かれれば、ギターのみならずポケットピアノなんぞも駆使させて頂きし。

 

 

才能豊かな彼女達に興味抱かれし御仁は、こちらにて試聴叶う次第。録音終了後、Carloに急かされ早々にスタジオより撤収すれば、彼女達と記念撮影し損ないし次第、アー写及びライヴ写真にて御茶濁させて頂けば、悪しからず。

 

 

レコーディング終了を待ち、休憩室に電子レンジを発見すれば、昨夜のルームサービス残党「海老リゾット」を、万一に備え「赤の器」にて携行せし故、これを温め晩飯とせり。昨夜は冷め切り不味けれど、熱々にて食せば充分に美味なり。

 

 

遣手プロモーターCarloとの2ショット二様。

 

 

 

一旦ホテルへ立ち寄り、東君を除くメンバー達と合流、斯くしていざ今宵の会場BREVEへ到着。

深夜12時半、開演。2台のアンプ(ギターアンプ+ベースアンプ)のみを駆使し50分程のセットを展開せり。流石に午前10時よりギター弾き詰めなれば、疲労感拭えぬは当然なれど、充分過ぎる程に温まりし故、況してやレコーディングのセットの合間に、あれこれ新たな試みも試し得れば、思わぬ新機軸も披露、長き1日を締め括るに相応しき演奏叶いしか。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

終演後、この店のマスターよりブラジル原産蒸留酒「Cachaça(カシャーサ)に生姜加えられし自家製酒を頂戴すれば、更にこれをジンと割る極悪な一品供して下さりし。その極悪度数を思えば、何とも云えぬ口当たりの良さ、これは危険極まりなき一品か。

 

 

ブラジルの自主レーベルEssence Music主宰される​Uira

​jara​氏と、実は10年来のビジネスパートナー乍ら、遂に初対面果たせり。Essence MusicよりのAMT宗家新譜「Anthem Of The Inner Space」リリースも迫るものなり。

 

 

ブラジルのレーベルLombra Records主宰されるFredy Xistecê氏も馳せ参じて下されば、限定10"ライヴアルバム「Wished You Were Here」テストプレス持参下さりし。ミツルコさんとNANI君にジャケットと同じポーズ御願いすれば、皆して記念撮影に興ぜり。

 

 

 

ホテルへ帰還、漸く長き日終えれば、テレビにて「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」鑑賞せり。幾度も鑑賞済みなれば、ポルトガル語吹替も物ともせじ。

 

 

 

空腹なれば、先達て購入せし即席麺マルちゃんラーメン召喚、洗面台の湯を以て掛け流し状態にて麺を戻せり。

 

 

日本より持参せし小分け麺つゆ1パックとポン酢を施し、刻み葱添えれば、チープ乍らも日本の味わいに感無量、然れど南米ツアーも残す処AMT宗家2公演のみなれば、愈々地球の裏側たる日本も視野に捉え得しか。

 

 

斯くしてSão Paoloの第2夜も更け行きし。

 

NANI君ブログも並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。