失われしあれこれ、失わざれしあれこれ | 大ぼら一代番外地

失われしあれこれ、失わざれしあれこれ

相も変わらず時差ぼけなれば、所謂ゴールデンタイム迫る頃、猛烈な睡魔に襲われ轟沈、目覚めれば深夜なる有様を、見事な程に規則正しく繰り返せば、修復の術も無し、最早成り行きに任せ、後は時間の経過にて、自然に修復されるを待つのみと知る。
斯様な中、突如iPhotoが造反謀反、南仏の休暇途中辺りより本日只今に至るまでの写真全てが、斯くの如く突如上書きされれば、その上書きを強制停止する術すら無き儘、唯々上書きされ行くを眺むるのみ、全く意味不明なるこの顛末、果たして何が起こりしか、所謂ウィルスなんぞかと懸念すれど、ネット上にて類似する症例の報告も見当たらねば、どういうこっちゃねん。あれこれ検証すれば、矢張り上書きされし元の写真全て消失されし有様、バックアップも取っておらねば、ここは潔く諦めるがよろしからん。

大ぼら一代番外地

記憶力大いに衰えし昨今、私は「記憶」なる行為を、全てデジカメにて撮影せしを以て代行しておれば、私の「記憶」たるべき写真が消失せし当たり、ここ数日の記憶も見事消失、そもそも今や単なる赤貧四十路独身男の哀しき食ブログと化せし拙ブログ、肝たるべき飯の写真無くして、更新する意味もなしと知れば、悪しからず。
斯くして残る写真とは、その事件以降に限られれば、其処より再び更新せんとす。

未だ鶯囀る明日香の深山。頂き物にして久しく備蓄される茶蕎麦なんぞ召喚、何せ日頃より蕎麦の類い食らわぬものなれど、先日外出先にて、余りの暑さ故か何の気紛れか、珍しく「天ざる」なんぞ食らえば、ほう、蕎麦も満更捨てし物にあらず、思わず再評価下されれば、水屋の奥に茶蕎麦が眠りしを思い出せし次第。そもそも所謂掛け蕎麦、即ち熱き汁に浮かぶ蕎麦を嫌う故、精々食らうはざる蕎麦に限られ、然れど生憎ざる蕎麦用笊なんぞ持ち合わせぬ故、盛り蕎麦の形状に甘んじん。そもそも茶蕎麦とは、掛け蕎麦の形状にはあらずして、大抵ざる蕎麦の形状にして食らうなんぞとは、常日頃より蕎麦なんぞ食らわねば、全く以て知らざりし次第、何せ麺類とはうどんと素麺にて充分至極、そもそも蕎麦通なんぞとは、蕎麦への拘り鬱陶しき程にして、大抵文句のひとつも垂れんとされれば、況してうどんなんぞ「メリケン粉」と侮蔑一蹴される始末、アホか云うねん、うどんこそ「コシ」なんぞ超越せし唯一無比の麺にして、況して素麺なんぞ、自ずから茹で過ぎる事さえ不可なる逸品、軟弱極まりなき蕎麦なんぞとは、麺そのもののレベルがちゃうっちゅうねん。麺汁は勿論ヤマサ昆布つゆ+山葵+刻み葱とは云わずもがな。先日某スーパー惣菜コーナーにて購入せしコロッケもあれば、実は密かに愛読させて頂くジュネ様ブログにて知りし「コロッケ蕎麦」なんぞをヒントに、コロッケも添えれば、斯くして「茶蕎麦+コロッケ」完成せり。然れどそもそもコロッケ蕎麦なんぞ食せし経緯あらねば、況して関東人なるジュネ様は、文面より強烈な程に濃厚極まる味わいを好まれにければ、激薄味派の私とは、激辛嗜好たる一面以外、全く正反対とも推察され、然ればコロッケ蕎麦も如何なものか、半信半疑にてコロッケを麺汁に浸し食らえば、これは想像以上に美味なり。茶蕎麦は茹で具合随分硬めなれど、何せ日頃蕎麦なんぞ食らわねば、茹で具合さえ要領を得ぬ有様にして、果たして最適最良なる蕎麦の茹で具合とは、如何な按排か、然れど最良最適なる茹で具合を求道せんと、連日蕎麦を茹で食らうなんぞ、全く以て御免被りたき次第、矢張り精々1年に数食も食らえば、個人的には充分過ぎならん。

大ぼら一代番外地

明日香の深山より下山、斑鳩の実家に愛車を駐車、大阪アジトへ赴かんと、JR法隆寺駅へと向かえば、生憎大阪方面直通快速あらざりて、難波行き鈍行に乗車、次の王寺駅にて快速難波行きに乗り換えれば、天王寺駅にて下車せんとせし刹那、先の鈍行列車内の網棚に、ギター置き忘れしに気付けば、思わず己れのアホさに嘲笑すらせし有様。天王寺駅に下車すれば、約15分後に到着予定なる先の鈍行列車を持つばかり。漸く鈍行列車が到着すれば、車内に乗り込みギター捜索開始、果たして誰かに持ち去られしやと危惧すれど、3両目に突入するや、網棚に我がギターケースを確認、その座席界隈には多くの乗客が座っておれど、斯くして無事確保すれば、速やかに下車。ギターケース確保の現場に居合し乗客は、果たして何と思われしものやら、突如妙な身成の四十路男が現れ、網棚の荷物を回収するや下車、圴か何か危な気なる闇取り引きの現場なんぞと、大いなる誤解されぬ事を願うばかり。何せギターケースと云えど、スタインバーガーなれば、海外にては幾度も武器と間違われ、警察官にショットガンすら突き付けられし経緯もあればこそ。何はともあれ、無事確保にて目出度し目出度し。ギターを網棚に忘れしは、今年に入り2度目なれば、況してやみつるちゃんも、ギターを網棚に置き忘れ紛失せし経緯ありて、二度と網棚にギターは乗せぬと、ここに固く誓うものなり。

ドイツにて開催されしFrank Zappaトリビュート・フェスティバルZappanale #20にて知り合いしAndreより連絡頂けば、現在彼は、Greg Lakeのソロツアーにて、テクニカル・クルーを務めておられ、今回の来日公演にても同行されるとの事、然れば有り難くも大阪公演に招待して下さりし。斯くして心斎橋Muse Hallへ。

大ぼら一代番外地

開演前に楽屋へ伺えば、Andreと久々なる再会を祝しつつも、圴かGreg Lakeを紹介して頂き恐悦至極。そもそもfacebookを始めし際、そのfacebook上にてGreg Lake御本人を発見、即フレンド申請を送るや承認して頂きし経緯こそあれど、直接御目に掛かるどころか、その姿を拝むも初めてにして、何せEL&Pが初来日せし1972年当時なんぞ、未だ小学1年生の洟垂れ坊主とは、何とも悲しき限りなれば、永遠のロック番長津山さんの如く、狂乱の大阪公演を体験し得る筈も無く、1992年の再結成ELP来日の際は、金欠にて沈没潜水中たる経緯もあり。さりとてガキの頃より大いに愛して止まぬKing CrimsonやEL&P、斯くも偉大なる音楽的偉業を達成されしバンドの中核たりし御仁とは重々承知すれど、何とも友好的紳士なれば、記念撮影せんと提案すらして下さり、斯くして撮影されし1枚なり。

大ぼら一代番外地

Andreは、元Zappa Bandの歴々Ike Willis、Ray White、Tom Fowler、Ed Mann、Denny Walleyをも内包するZappaトリビュートバンドProject Objectのギタリストにして、片やブッキングエージェントや、Al Di Meola、Adrian Belew、Eddie Jobson等のテクニカル・クルーも務める多才ぶり。Zappaの愚息率いるZappa Plays Zappaなんぞより、遥かZappaの真髄を捉えるProject Object、何れかの大手プロモーターには、是非とも招聘検討して頂きたし。 ライヴ動画はこちらなんぞ参照されたし。

Greg Lakeのライヴは、私は未聴なれど、最新ライヴアルバム「Songs of A Lifetime」とほぼ同内容なりければ、曲毎に語られる逸話あれこれも、これまたそのライヴ盤に収録されしとほぼ同じとの事、King CrimsonやEL&Pのみならず、ElvisやBeatlesに至るまでの逸話あれこれも披露されれば、全曲カラオケに合わせての弾き語りなれど、まさしくベテラン歌手のディナーショーの如き味わいか。客層も9割は、白髪若しくは禿頭目立つ世代にて埋められれば、全盛期のEL&Pの如く無闇矢鱈盛り上げる必要すらあらざりて、然ればこそ氏の音楽好きぶり大いに感ぜられる内容たりしか、ふと私が連想せしは、矢張り無類の音楽好きたる、永遠のロック番長津山さんのソロライヴか。勿論斯くなるスタイルのソロライヴ、賛否両論ありて然るべきなれど、私は個人的に大いに堪能満喫させて頂きし。何せKing Crimsonも再結成後たる1981年と1984年の2度、更にはメンバー関連ライヴにも幾度か赴けど、1stアルバムに収められし楽曲を、ライヴにて拝聴せし経緯皆無なれば、今宵遂に、それも本人の歌唱を以て拝聴し得れば感慨一入。因みに客席にてJojo広重社長と遭遇、ロックミュージシャンの晩年のあり方等、あれこれ歓談させて頂きし。

Muse Hallより帰還すれば、帰り掛けの駄賃とばかり、界隈の激安スーパー玉出に立ち寄り、惣菜コーナーにて海老フライ3本100円也を所望、備蓄する沖縄限定版ボンカレー甘口を召喚、河端家特製辣韮も添え、斯くして即席なれど懐かしき「海老カレー」完成せり。然れど流石にボンカレーの甘口は、物足らぬばかりなれば、ハバネロオイルとウスターソースを投下、これにて懐かしきカレーの味わいと相成れば、大いに満喫堪能せり。

大ぼら一代番外地

先達ての中国ソロツアーの土産にと、本場の麻婆豆腐の素なるを配れば、実際拵えられし各位より「美味しかったけど辛過ぎる」との苦情殺到、然れば実際己れの舌にて確かめんとす。然れどそもそも激辛党の末席に名を連ねさせて頂く身なれば、私の激辛度チェックなんぞ、全く以て不毛極まりなしか。何はともあれ、唐辛子系を追加せず、麻婆豆腐の素、大阪式木綿豆腐、刻み葱、花椒粉、牛ミンチを以て、いざ「麻婆豆腐」を拵えん。今回敢えて豚ならぬ牛ミンチを選びしは、本場四川風麻婆豆腐の某レシピにて、牛肉を用いれば一層美味との記述あればこそ。

大ぼら一代番外地

途中味見をするや、私の味覚に対し、案の定辛味不足と思われれば、唐辛子を追加投入、斯くして無事「麻婆豆腐」完成せり。ごはんにも、自家製実山椒の佃煮なんぞ添えれば、まさしく日中山椒対決の様相すら呈せしか。

大ぼら一代番外地

私の流儀は、豆腐を敢えて崩し気味にて煮る事なれば、見て呉れは斯くの如し。花椒強烈にして痺れ捲りなれど、この麻婆豆腐の素とは、味噌仕立てにして甘めなれば、矢張り醤油ベースの我流レシピの方が、一層刺激的にして美味ならん。

大ぼら一代番外地

さて性懲りも無くまたしても「混ぜ麺」食らわんとすれば、生憎レタス売り切れにしてグリーンリーフにて代用、今回より玉葱スライスもレギュラー入り、更に胡麻油にて手早く炒めし椎茸と、更に刻みし大葉も添え、タレは毎度御馴染みのレシピなれば詳細割愛、仕上げに花椒粉とハバネロオイルをたっぷり投下、斯くして「東南アジア風混ぜ麺」完成せり。傍らに添えられしは「柚子豆腐」なり。

大ぼら一代番外地

天地返しを以て一気に撹拌食らえば、これは毎度の事乍ら大いに美味とは云わずもがな。

大ぼら一代番外地

肉塊なんぞ食らわんと思えど、経済的に現実は厳しければ、100g108円也なる牛バラ切り落としを200g強、更にベーコン1パックを購入せり。牛バラ肉を丁寧に広げ、マジックソルトを軽く施すや、刻み大蒜少々共々、丁寧に巻き重ねれば、大葉を挟みつつ、最後はベーコンにて包み、爪楊枝にて杭打てり。大葉はフレッシュバジルにても可、欧風味わいを所望されるならば、フレッシュバジルを共に巻くべし。

大ぼら一代番外地

斯くして巻き包みしを、熱せしフライパンに並べるや蓋を閉め、蒸し焼きとすれば、仕上げにベーコンに焼き目を施し、縦半分に幹竹割と処すや、これにて「ビーフ・トルネード・ステーキ」完成せり。付け合わせは、ボイルせしブロッコリー、人参のグラッセ、椎茸のオリーブオイル炒め、更に野菜の茹で湯をリサイクルせし「南瓜のスープ」と「ごはん」も添えれば、これにて豪華「ビーフ・トルネード・ステーキ・セット」完成せり。

大ぼら一代番外地

主菜たる「ビーフ・トルネード・ステーキ」中身はレアなれど、外側は焼き目が付きし程、ベーコンの塩味が全体に広がれば、ソースなんぞ不要、何せ切り落としを寄せ集めし代物なれば、脂の入り具合も絶妙にして、柔らかき事この上なし。下手な高級和牛ステーキをも凌駕せんとする程、これは激烈に美味なり。

大ぼら一代番外地

今やfacebook上にては有名ならん、ヨコチンレーベルを主宰されるボギー君の愛息モンド君が、連日描く絵あれこれを、父親たるボギー君が日毎アップロードされれば、その作品より伺い得る天賦の才能に驚かされし御仁も少なからずして、いやしくも私も斯様な一人なり。然れば先日、モンド画伯に依る「ジャック・ニコルソン」が公開されるや、その余りの素晴らしさに、思わず画伯の作品購入希望を申し上げれば、遂にその作品が届けられし次第。ボギー君の気遣いにて、モンド画伯に依る私の肖像画さえも添えて下されば、これは恐悦至極有り難き幸せ、何せ私がモンド画伯の作品購入者第1号と伺えば、これまた光栄なる事この上なし。「ジャック・ニコルソン」は、早速大阪アジトの壁に、額装展示させて頂きし次第。嘗て美術の道を志し乍ら、結局は挫折し音楽へと転向せし私なれば、自らが果たせざりし美術の夢を、誠に勝手乍らモンド画伯に託さんと思えば、今後も陰ながら応援させて頂く所存。
天才とは、限りなき努力なんぞにて現出現するものにあらず、まさしく天賦の才を持って生まれればこそ。

大ぼら一代番外地

さて本日6月20日(木)は、帰国後初なる国内ライヴにして、名古屋TokuzoにてEDGE主催「崖っぷちセッション」ゲスト出演なり。最近リリースされし諸作品あれこれも持参予定、興味ある方は、会場内Shopzoneを覗かれたし。然れば今宵、名古屋Tokuzoにて御目に掛かります。

___________________________________

「崖っぷちセッション」

■6月20日(木)@名古屋 Tokuzo (052-733-3709)
http://www.tokuzo.com

EDGE(吉兼聡: g+早川岳晴: b+藤掛正隆: dr)+河端一(g)

open 18:00 / start 19:00
前売 2800円 / 当日 3300円

$大ぼら一代番外地