丸山ワクチン(最新ペット医療事情2) | An Ulterior Weblog

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鼻腔内腫瘍(神経芽腫瘍)が再発して3ヶ月。パラディアが効かなくなった。原因は水下痢。
妻がしばらく家を空けるときに高齢で食が細くなっているのに2食分を与え、腹痛を起こさせた。私のときにはかなり残し、元気がないと勘違いして、翌朝、ドリンク食を与えたところ、見事な水下痢。初めてである。復調までの2週間、パラディアを中止せざるを得なかった。そこから鼻血が悪化。そこら中に鼻血ボタボタ。止血用点鼻薬が効かない。すぐにレントゲン、腫瘍の拡大を確認した。パラディアの攻撃が弱まったと腫瘍が一挙に反撃に転じたのだ。妻には4年も育てて何をやってるんだとどやした。

大学付属病院での手術の時に電子線直接照射(マズル中央を走る骨を取り、プローブを内部に入れて鼻腔内面に)の放射線治療を受けている。そこまでしても再発。一般のγ線治療は間接的。効果がより高いはずがない。副作用や晩発もある。高齢で晩年を副作用で苦しませたくはないし、うまくいっても一時的で完治は程遠く、すぐにまた別の治療をするしかなくなるだろう。目が近く放射線による白内障悪化も避けたい。紹介元の病院も同意して頂き、別の治療を提案された。
丸山ワクチンと光化学療法の併用。

丸山ワクチン(正確な呼称はアンサー)はA, B2種を中1日空けて交互に1cc打つ。注射器の選択をして、実際に打ち方を教えていただいた。自宅でもう何度か打っている。痛みが比較的少ない首から背中にかけて適当な場所で皮を摘んで斜めに針全体を刺し込み、皮膚と筋肉の間に注入している。場所は毎回変える。慣れがいる。犬も慣れて抵抗しなくなった。
注射器は使い捨て。使った注射器は纏めて病院に渡し、医療廃棄。ワクチンは遮光ビニールに入れて冷蔵庫保管。
丸山ワクチンはインターフェロン産出など多岐にわたる免疫機能活性化が確認されている(ただ、通常手に入るワクチンは副作用を危惧して、かなり弱めてあるという話もある)。期待したい。


光化学療法は、5%糖質液を点滴しながら同時に光触媒剤を注入。触媒剤注入完了10秒後から近赤外線をマズル部に15分当てる。触媒剤が腫瘍に吸着し、近赤外線で熱反応を起こして腫瘍細胞を死滅させる。これを毎週末10週続ける。
動物では鳥取大が、人間には千葉大が適用しているが、近赤外なので宣伝とは異なり深部に届かないのが懸念される。

元々この治療法は放射線治療や抗ガン剤治療が出来ないか有効性が見込めない患者向けのもの。金額的にはこちらの方が安いが、最初からというほどには確立していないようだ。2ヶ月後に希望が見えていて欲しい。

(後日、後ろ脚が立たなくなってきた。加齢だろうと思うが、脳への転移も否定出来なくなった)

食事で失敗したが、挽回で食事内容を徐々に変えている。腫瘍は炭水化物を主にエネルギー源にしている。肉中心のタンパク系に更に推し進めている。パラディアもこれらの治療と敵対しないし、副作用は血液検査でも一度も無いので継続。食事含め4つの方法で攻める。

※※
解りが早い人は、腫瘍は所詮正常細胞への寄生虫、絶つために断食はダメなのかと思うだろう。実際に結核などはすぐに完治するそうである。腫瘍はしつこく、複数回やるようだが、完治例はあるそうである。では、ペットにそれが出来るかである。
人間は意志を持って臨むから出来るが、ペットでは難しいだろう。考えずに実行すれば体調崩し、死に至りかねない。

※※※
今となってはだが、昨年、手術後すぐに、弱った少ない腫瘍細胞の残党にパラディアを大学病院を無視して処方していれば、完全に叩けたのではないかと思っている。大学側としては研究上、処方分離したいだろうが。
腫瘍というのは想像遥かに超えて強い。発見早く、治療法を総動員しても、倒せる確率は低いことを思い知らされた。これまでの我が家の対処はベストだったと紹介医は仰ってはくれるけれども、大学の選択は間違っていなかったけれども、見通しは甘かったのだ。