しがらみ政治 都民ファ&希望 | An Ulterior Weblog

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政治にそれほど興味があるわけではないが、生活にかかわる部分もあるので注視はしている。敵というより混乱を作って流れを読み、批判があればもっともらしい言説を白々しく述べ、追い風があればそこで目立って唯一生き残るという手法を取る小池。

 

前回に書いたことではあるが、とうとう身内から批判の声が出始め、側近の離党の可能性が高くなった。これはメディアが面白がって煽ったことも悪影響しているが、そこで出た「都民ファーストの会」と「希望の党」との関係、執行部の運営の実態が垣間見える。本人が急遽発信している。

http://otokitashun.com/blog/daily/16190/

 

彼は小池が都知事選に出馬したときからの最初のわずかな小池応援組の1人である。都議選後は重要な役割も与えられている。TVでもさかんにしがらみ政治を打破すべく出演して発言していた。両党の執行部の思惑なのか、若手ながらに目立つ彼らが気に入らないのかわからないが、「希望の党」の広報動画で触れている「しがらみ政治」を地でいっている。彼の不満の中には政党内の議員として甘受しなければならないものもあり、すべてが妥当な離党理由とはならないだろうが、都知事側と都民ファとの間の人事のやり方は異様である。

「希望の党」は今までの政党と体質的には何ら変わらない。ただ、小池とその塾生が加わっているに過ぎない。彼ら素人ではどうしようもないから、民進の残党が実質的に動く。看板と呼び子だけが新しくなっただけだ。

 

「希望の党」は実質民進だから仕方がないが、都民ファは違う。その都民ファの中でさえこの状態であれば、国政も都政も何も変わらないということである。小池は選挙公約を守る気など元々ないし、当選後に何をするかは全く読めない。その意外性でうけているだけで、何かをしているわけではなく、ただ、台風が過ぎるがごとくにぐちゃぐちゃにして過ぎ去って、自分だけ美味しい思いをしてハイさよならである。

大体、小池を応援することが間違っている。と言われれば全くその通りだ。しかし、それと新党の構成と運営は別にできる。どうせ、小池は都政を放って国政に行くのだから。その都民ファで新進で意欲に燃える若手を活用できないのであれば、日本のどこで意味ある組織的新党を作れるのか。東京ほど都政運営の財政が潤沢なところはない。

 

昔、総務省が作った投票啓蒙動画に「希望の党」という2編がある。2005年の作品で、監督は特撮で有名なあの金子修介。

https://www.youtube.com/watch?v=EUCKGopMSJs

https://www.youtube.com/watch?v=vCdfG-xJBrc

珍しく官庁にしては先見の明がある作品である。キャストも含め、楳図かずお原作の映画版『神の左手悪魔の右手』のメンバーで臨んだようだ。

さて、我々は今回の選挙でどういう選択をすべきか。まさか、あなたはこの動画のように投票に行かない、なんてことはないでしょうね?

 

 

メディアは単に小池のイメージ戦略を面白可笑しく煽るだけでは視聴者を満足できないと見たか、批判的方向に切り替えてきている。聞き取り調査で思ったほど伸びていない希望の支持率から方向転換したものと思う。支持低下は小池としては想定していただろうと思う。その対処も練っているはずだ。問題は小池叩きが続くと本番で同情票的反動が起きかねない。そうなると希望は漁夫の利を得ることになる。ネット含めたメディアの流れが最後の微妙なラインを決めると思う。意外にも大きな惨敗を期す可能性もある。そのときは小池も踊らされなかった国民に驚くかもしれない。私は希望には入れない。政治信条もしっかり持てない連中やど素人に任せていいことはないし(自民が引張ってきた芸能人よろしく秘書経験のない人間がいきなり大量に立候補するのである)、小池は内容がいいとか悪いとかで物事を決めていない。庶民にアピールできるかどうか、他者に対して違いとリードを持てるかどうかで決めているだけ。福田康夫元首相が理不尽な米国の圧力に抵抗して国民の命と財産を守るため辞任を決意、情けない会見しかできなかったのにその後も言い訳しなかったのとは大違いである。

もしかしたら、国政での女性進出の道を広げることへの使命感を持っているのかもしれない。そのためにはなりふりかまってなどいられないだろう。しかし、実務能力なしでそんなことをされても国民は迷惑なだけだ。国民は宰相が女性だろうが男性だろうが関係ない。生活と安全を守ってくれれば信頼する。