前回、ダイキンのエアコン本体が再び絶命して、別のメーカーにすることを予告した。
まず、量販店に行く前に、家の電気工事をして頂いた業者に電話した。ダイキンのエアコンはネットで注文したもので、それを取り付けて頂いた。予定はパナソニックが候補だと伝えた。すると、パナソニックは掃除で出るゴミ排出のための配管が別にあるという。その工事の手間がかかるという。配管は何とかなるのではないかと思うということだった。余計なものが付くと必ず余計な問題が生じやすいので、パナソニックを除外した。これはもう量販店でいろいろ聞いて判断するのがいいかということになった。
今回は暑い日が来ることがわかっていたので時間勝負でネットで注文するのは諦めて、業者さんにお願いするのも断念した。本当は作業に信頼を置いてるし、いろいろ都合がいいのだが。。。
【購入編】
近くの量販店に行った。まず、そこで薦められたのがダイキン。有無を言わさずダイキン。(笑)
実際、複数の量販店で一番、展示されてる機種数が多いのはダイキンだった。特に室外機のチェック項目は200に及び図抜けて丈夫だという。
事情を話してダイキンだけは御免だと伝えた。要望項目は3つ。
①ダイキンのようにリモコン含めて簡単に壊れないこと
②最低出力ができるだけ静かなこと(妻の強い要望)
③一定の気流運転に向いていること
大雑把に言って、ダイキンを外すと見るべき展示品の1/3近くが消える。残った中から、静かさではたぶん三菱だろうということだった。モーターとその制御に強いという。冷蔵庫からすると三菱が一番の可能性だと。モーターなら日立もではないか?と訊くとそうだという。ところが、2つともセンサーで人の表面温度を感知して、風を送り込むという。人がいないとほとんど動かなくなるらしい。これは我が家には向かない。
我が家は③が肝心で、人を冷やすといった、ある意味馬鹿げたことはせず、家の構造体を一定温度に冷やすために一定の弱い気流を家全体に回すことを目標とする。
前にも書いたが、人が冷暑を感じるのは体周りの気温より、壁温や陽射しといった輻射が主である。外で気温が低くくても強い日差し(太陽からの輻射)に当れば暑い。つまり、壁や天井、床を冷やしておけば多少室温が上下してもそれほど感覚に影響しないということである。そのため、気流をうまく回して各部屋の内部、すなわち家自体を冷やすことをしている。壊れはしたが、ダイキンのエアコンではそれがうまくできた。当初かなり苦労したが、最終的には家全体をほぼ狙い通りに冷却でき、電気代が節約できた。真夏でも月の電力使用量は120kWhを少し超える程度で済んでいる。
連続微少運転はエコ住宅の性能を最大限に活かす常識である。エアコンを入れたり切ったりすることで余計な加減速で電力を無駄に消費してしまう。
人を狙って冷やすのではなく、家を快適温度に保つために冷やすのである。人に直接風を当てるなどという不快なことは避けなければならない。風は最初は快適ても、それを浴び続けるのは体にはよくない。よく扇風機を回したまま人が亡くなっているのはそのためだ。
エアコンがこんなことをしていること自体、日本の家の断熱力が今もって弱過ぎることを証明している。冷房のみで単純な機能にした方が壊れることも少ない。
これで三菱や日立のエアコンは消えた。センサー機能を殺せて気流が作れるという点では1つしかなかった。富士通ゼネラルのnocria。もともと大きかった定格出力を1つ上げてさらに大きいのにした。もし、実能力が低かったら大変だからだ。工事日は2日後の夕方。これならまだ何とか凌げる。
そして、帰宅してみて室外機の大きさに驚いた。前のも大きい方だったが、業務用かと思うほどでかい。出力を上げた結果で大きさの分類が上になってしまった。まあ、仕方がない。本体の大きさは少しだけ大きくなっただけでほとんど差がない。リモコンはデザイン今一つだが、かなり簡素なものになっていた。
【使用編】
さて、運転してみるといろいろ問題が生じた。まず、涼しくないのである。ファンはブンブン回っているし、室外機もフル回転。なのに生温かい風の感じ。なぜだろう?
nocriaは通常の吹出しとは別に両端にサイドファン(サイトではデュアルブラスターと呼んでいる)が付いている。主吹出しのところと上の吸込み口と手を当ててみた。吹出し冷気の温度があまり低くない。ダイキンの場合、性能として10℃下がるようになっている。明確に冷たい。冷た過ぎてその前にはずっと立っていることができないほど。ところが今度のは、7からせいぜい8℃ではないかと思うほど温度差が小さいようだ。そして、その気流の横をサイドファンからの風が支えるような形になっている。このサイドファンの風が全く冷たくない。明確な記述は見つけていないが、単なる扇風機で周囲の空気をただ吸って吹出しているだけのようだ。
それで理解した。ただでさえ温度差が小さい主吹出しに両側から周囲の空気の風を送って混ぜている。それで急激な冷えを抑えるように仕組んでるようなのだ。ダイキンが愚直に冷たい風を作ってこれでもかと冷やしにいくことができるのに対して、緩やかに不快な思いをせずに時間をかけて冷やすのがこの機種の狙いのようである。いきなり冷気に晒すのではなく、サイドファンの風で温度差の無い快適さを与えながら徐々に室温を下げていき、冷えるとサイドファンは人に風を当てずに、主吹出しと三位一体でほぼ同じ温度の冷気を天井に走らすようになっている。この機種はとにかく、人というより、部屋の均一な冷暖房を目的としていて、かつ人間に不快な風を当てないことを売りにしている。我が家の目的にかなり合致している。急速冷房には向かない。(その場合は「ハイパワー」モードを選択。当然電気代は跳ね上がる)
しかし、ことはそう簡単には運ばない。このままでは冷えないし、気流発生が2部構成になっていて複雑である。実際今もダイキンと同じような希望の温度分布が実現できていない。サイドファンの風は家全体を回る気流生成に寄与していないし、主吹出しと連動固定にした場合、自動出力調整で急激に気流が弱まったりして一定冷却がなぜかできない。それで、サイドファンは止めた。センサー機能も止めている。サイドファンは無駄な付属物となってしまったというわけだ。
サイドファンを止めたことで安定的に冷えやすくはなったがダイキンよりずっと時間はかかる。それに風量と風向のモードがダイキンに比べて少なく、細かな調整ができない。それもあってか特に1Fが狙い通りの温度になっていかない。ダイキンのときもうまくいかず苦闘した経緯があるが、今回は及第点ではあるものの、より快適な温度分布になるような設定の組合せを探していくことになる。
睡眠時はタイマー(和製英語に思えるがれっきとした英語)で消音モードで運転。ダイキンより静かと妻は満足している。
もし、貴方の家が十分にエコな家ならその性能を最大限に活用して、かつ不快を避けたいならnocriaぐらいしかないのかもしれない。まあ、ダイキンでもいいですが。(笑)
※
リモコンで外気や室内の温度を知る機能はダイキンにもnocriaにもあるが、nocriaは音声のみで答えてきて、液晶に表示されない(ダイキンは液晶に表示のみ)。いつもだらだらと音声回答を待つことになる。何で表示も併用しなかったのか理解に苦しむ。ただ、ダイキンの複雑さに比べれば使いやすい。