
こんにちは。
骨太なアメリカン・スタンダードに憧憬を抱きつつ、
現代的な解釈で再構築されたプロダクトって、さまざまなブランドやアイテムに見受けられます。
前回に引き続き、今回もひとつ、そんなブツをお題に(^-^)

都会の夜をイメージさせるような艶めく黒と、
鋭利な刃物のように切れ味の良いフォルムがなんともセクシーなこのブーツ。
前回同様、モードの帝王<SAINT LAURENT>からリリースされたものです。

デザインのモチーフは一目瞭然、そう、ウエスタン・ブーツです。
カウボーイ・ブーツ、とも呼びますね。
シャフトはよく見られるモノよりずっとショートですが、
トゥからノーズのライン、ヒールの形状は、まさにウエスタ~ン。

上は、名門<TONY LAMA>のブーツ(画像はネット上より)。
ウエスタン・ブーツといえば、この手のモノがスタンダードでしょうか。
さまざまなエキゾチック・レザーを駆使して仕立てられ、
手の込んだ装飾を施された逸品は、ブーツでありながらレザー・アートのようで。
この世界も奥が深くて、コレクターの方も多くいらっしゃいますよね。
今回の<SAINT LAURENT>のブーツは、
そんなウエスタン・ブーツのデコラティヴな部分を削ぎ落し、
極めてストイックに、あくまでシンプル&ミニマルに、
このブーツのデザイン的な魅力を凝縮したかのようなアイテム。

ウエスタン・ブーツと言えば、尖がったトゥがインパクトありますよね。
元々は、鐙に足を通し易くする為に鋭い形状になっているのだとか。余談ですけど(o^-')b
このブーツで馬に乗る人はまずいないでしょうが(笑)、
やはり、触れれば切れん、といった風の突き刺すようなシャープなラインを描いています。
夜の闇を切り裂いて闊歩するイメージ。


ステッチ・ワークが特徴的なサイド・ビュー。
ウエスタン・ブーツ流の装飾的なデザインかと思いきや、実はこの部分、
インナーにゴムが貼られていて、さながらサイドゴア・ブーツのような構造になっています。
あんまり広がりませんけど(^_^;) でも、非常に手の込んだ造りですよね。

シャフト部は、あくまでも細く。
やはり、ひょろ~いパンツに合わせるのが前提のようで(^_^;)
履き口も、キュッとタイトですね。
サイドゴア構造とは言え、履きやすいかと言えばそうでもなく、
<SAINT LAURENT>ブーツのご多分に漏れず、脱ぎ履きはメンドイです(・_・;)

こうした多角形の革の切り返し部分も、
いかにもウエスタン・ブーツによく見られるディテールですね。
カッコいい(・∀・)

ヒールは、スラッシュ・カットのちょいハイ・ヒール。
本来のウエスタン・ブーツは、落馬の際に足を抜け易くする為、
踵が高く作られているのだとか。余談ですけど(o^-')b
このブーツでヒール高は、4㎝くらい。メンズの靴としては、そこそこの高さ。


アウトドアよりアスファルトの上、太陽の下より都会の夜が似合う
<SAINT LAURENT>MADEのウエスタン・ブーツ。
サンローランというとパリ、というイメージがありますが、製造はイタリアなので、
このブーツはさしづめマカロニ・ウエスタンですな。ジュリアーノ・ジェンマだ(笑)。
そして、スタンダードなウエスタン・ブーツが音楽でいえば🎵カントリーなら、
コチラは強烈に🎵ロックの匂いを漂わせています('-^*)/

靴にしろウェア類にしろ、アメリカン・スタンダード・アイテムは
お国柄か体格の差か、武骨でタフで普遍的、サイジング的にはルーズなモノが多いです。
そこがまた魅力であり、個性でもあるのですけどね(^~^)
本質的な部分を残し、デザイン的に新たに線を引き直すと、
また新しい魅力をもったプロダクトが生まれる。
そんな一例をご紹介しました。
それでは、また次回。


















































