2022年7月2日(土)開演17時
「愛を君に、愛を僕に」公演
出演メンバー
青海ひな乃・赤堀君江・石黒友月・石塚美月・井上瑠夏・上村亜柚香・北川愛乃・鬼頭未来・杉山歩南・竹内ななみ・都築里佳・中坂美祐・仲村和泉・野村実代・平野百菜・松本慈子
セットリストは以下の通り。
M00:overture
M01:愛を君に、愛を僕に
M02:LIVE MASTER
M03:旅立てジャック
M04:SURFな最近
MC1
M05:恋せよ乙女 エクスプロージョン!(石塚、杉山)
M06:流星(青海、赤堀、松本)
M07:嵐からの隠れ場所(井上、鬼頭、仲村、石黒)
M08:Fly me to the universe(野村、北川、竹内、都築)
M09:恋するつぼみ(平野、上村、中坂)
MC2
M10:小悪魔ブルーベリー
M11:LOVE RENOVATION
M12:青春Growing
M13:ともだち
EC1:リ と マ
EC2:頼りは翼だけだ
MC3
EC3:マイ・ドリーム
これまでSKEを含め48グループの全ての公演のプロデュースは秋元康さんが務めていたわけですが、
「愛を君に、愛を僕に」公演は1980年代から90年代まで活躍した小室哲哉さんが担当。
そこまで深く小室さんのことは知らない自分でも小室さんが作り出す音はなんとなく脳に刻まれているので、
今まで観てきた公演とは少しテイストが異なるものになるんだろうと予想しつつゆづぽの影アナを聞いて開演。
振り付けは全体曲はお馴染みの牧野アンナさん、ユニット曲はCRE8BOYさんが担当。
当選前は極力、耳に(目に)しないようにしていたんですが、プロデュースが小室さんという点と併せてこの2点だけは既に入っていて、
全体曲はどんな振りをつけてくるのかは非常に楽しみにしていました。
まずはovertureが流れる前、幕が閉じている状態の時にステージ上で円陣の掛け声が発生します。
パジャマドライブ公演と似ている演出ですが、パジャドラ公演はovertureが終わって幕が開いてからほんわかと円陣しますが、
この公演ではそうじゃなく、スポーツの試合前のような雄叫びに近い声が上がっていました。
こんな演出があるのは知らなかったので、少し鳥肌が立った覚えがあります。
円陣、overtureと経てM01が公演表題曲の『愛を君に、愛を僕に』が流れて、円陣の勢いのままに荒々しく始まるのかと思いきや、
Aメロ、Bメロは穏やかに進む一方、サビ手前で華やかに盛り上がる曲調で開演。
M02はステージに立てる喜びを歌詞に表し、Aメロ、Bメロで韻を踏みまくってるのが印象に残って、
あとは時間が長いなぁ…と思いながら聞いていました。
後で調べると4分40秒くらいあるので、やや長めではあるんですがそこまで長くはなく…
目立った転調があまりないのでひょっとすると飽きが来たのかもしれません。
M03で全員ノースリ&へそ出し衣装にチェンジして、曲調としては90年代っぽいもので、
サビの"Are you ready?"で指差しからの拳を振り上げるところは「会いたかった」公演の『JESUS』を思い出しました。
この振りはサビ中は繰り返されるので、初見でも振りコピしやすい箇所でした。
サビ中だと拳を振り上げる以外はひたすら中腰になり、前蹴りも5回ほどあり、苦笑いせざるを得ないほどでした。笑
消費が相当激しそうに見えて、13年ぶりにチームSの公演振り付けを担当となったアンナ先生の魂が込められているような楽曲でした。
M04は時間は3分とかなり短めで前曲に比べれば激しいダンスではないものの、手や足を最大限遠回りさせる振り付けになっていて、
しかも前3曲の消費も込みなので、パフォーマンス後のほとんどのメンバーは笑顔をキープしながらも呼吸を整えるので精一杯でMCの立ち位置へ。
ぎりぎりの状態でやっていることがよくわかりました。
それと歌詞については今のご時世を謳ったもののように聞こえました。
自己紹介MCを経て、ユニット曲へ。
ユニット曲は5曲でM05はちょっと変化球気味のアイドル曲で、振り付けもかなりコミカルで、Bメロでのあなんちゃんの馬ステップと2サビでの2人が近づいてマイクを持っていない手で炎を表す振り付けは印象に残りました。
おそらくこれまでのユニット曲で最も長い曲名で、『恋せよ乙女』か『エクスプロージョン!』のどっちかで良かったような気がしましたね。
M06はミディアムチューンのダンス曲でサビのキレのある振りが特徴的で、終盤の3人の照明の当て方が印象的でした。
M07はサビで腕を上下に動かす振りはユニット5曲の中では最も可愛く見えるところだと思いました。
M08はミステリアスな曲調がメインで、ユニット曲5曲の中では最も小室さんが作りそうな
M09はザ・AKBっぽい楽曲で、衣装もチェック柄を使った制服風衣装で、Aメロで背中を向けた中ちゃんが飛び跳ねる振りがなぜか印象的に残っています。
ユニットMCを経て、後半曲へ。
M10はみよまる中心曲で最初は重そうな曲調ながら、間奏あたりから華やかになるイメージでAメロ、Bメロでの各メンバーのソロ歌唱が聞き取りにくかったので、少し調整が必要かなと感じました。
M11は前曲が終わったと同時に前奏なしで歌い出しが始まり、情熱的にされど儚げな曲調&歌詞で
間奏でのダンスとギターソロが絶妙にマッチしていて、間奏明けでの青海さんソロ歌唱が最大の見せ場で(ちなみにSの人文字が作られている模様)、この曲が一番好きな曲です。
M12は制服衣装にチェンジし、前曲から一転して48グループにありがちな爽やかな曲調で締めくくられます。
ここで8人MC×2が入るのが恒例ですが、全メンバーがステージに残ったまま短いMCを挟んでバラード曲調のM13へ。
公演曲では珍しいハミングで終わる曲で本編は終了となります。
アンコールの拍手を経て、EC1はこの公演で一番コミカルな振り付けがなされている楽曲でした。
「制服の芽」公演の『ピノキオ軍』のような感じで、レッスン期間中はアンナ先生に"表現が甘い!"とこっぴどく叱られたメンバーが多数いるだろうな…と思いながら見ていました。
EC2は90年代後半~2000年代前半のavexっぽい曲調(「エイベックス~トラックス~」のジングルが脳内再生できた)を体を大きく使ったパフォーマンスで明るく乗り切って、
ここでMCタイムがあり、ちかこ、青海さん、みよまるの3人MCの後に8人MCと続いて、
公演を通じて自己紹介MCを除くとMCがないメンバーが2人出てしまうのがやや変則的に感じました。
EC3はAメロから1サビまでは全メンバーがセリに腰掛けての歌唱で、たまたま見やすいところに座っていた、みよまるを眺めながら
「制服の芽」公演のオリメンや「制服の芽」以降、チームSに長年在籍しつつもオリジナル公演の初日に立てずに卒業いていったメンバーのことを思い出しながら聴いていました。
『マイ・ドリーム』という曲名ですが、色んな先輩方が在籍していたときの夢も背負って、
これからの数年間で熟成させていって欲しいなぁと感じながら終演。
やっぱりオリジナル公演っていいものですねぇ…と思いながらもただ11年ぶりは長すぎで、オリジナル公演を一つ新たに作り上げるのに相当な費用がかかるのは聞いたことがありますが、それでも5年に1度は各チームへオリジナル公演を提供して活性化を図ってほしいところです。
「愛を君に、愛を僕に」公演自体の全体的な感想としてはM01〜04,06,08,11,EC2あたりは小室さんの楽曲を聴いているような気分でしたし、それ以外は比較的これまでの48グループの楽曲に寄せてきているように聞こえました。
あとは作詞も小室さんが全ての曲で携わっていて、秋元さんの作詞にありがちな"〜しろよ"とか"〜だろう"という歌詞がないのが新鮮でした。笑
ダンスは全体曲は全てアンナ先生が振りを入れたんだなと思えるものばかりで、激しさや大きさを求めるものは「制服の芽」公演と変わらないものでした。
CRE8BOYさんが担当したユニット曲は少し緩めに抑えられつつもより丁寧な表現を出すように振り付けられていて、
違いが少し出ているのは興味深いところでした。