歌島リゾート殺人事件 第4話 | 小鳥遊優の推理・ゲームブログチャンネル

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よし!! 今回はちゃんと発売日に買えたぞッ!!!

という訳で第4話の記事です。


★簡単なあらすじ

チャペルの中で桜沢の絞殺死体を発見した金田一は、チャペル前に麻生、小野塚ペアと次にやってきた、黒木、星村ペアを残し本館に戻る、そこで残りのメンバーを全員チャペルに移動させてからもう一度チャペルの中に入るが・・・・ そこにあったはずの桜沢の遺体が消えてなくなっていた。









★死体消失


今回の第4話では桜沢の死体が消えていました。

また追加情報として、桜沢のロープはどこにもつながっていない。 桜沢の遺体は冷たい、脈がないという情報も追加されました。 まずロープがどこにもつながっていない事から前回上げた遠隔絞殺トリックの類は無くなったとみて良いかと思います。


そして、この第一の事件での謎も、死体消失アリバイがメインとなるとみて良いかと思います。

アリバイに関してですが、話の流れを参考に考えると、音楽騒動があった午後8時半ごろから肝試しが始まった午後9時ちょっとまでに桜沢は殺されて、その後全員がチャペルの前に集まる数分間の間に遺体が消失したという時間経過でいいかと思います。


殺害時刻に関してはもしかしたら誰もアリバイがないかもしれませんが、少なくとも死体消失のタイミングでは全員にアリバイがあります。

麻生と小野塚、黒木と星村は4人でチャペルの前にいましたし。 館林、大竹、末次、冬木も本館前にいたご様子でこれはまりんちゃんが証人となるかと思います、 そして辻と鈴木ペアは二人でイチャイチャしていたのでこの二人にもアリバイはあります。 <`ヘ´>ケッ


この死体消失で一番のポイントとなるのが金田一の行動、金田一はチャペルで桜沢の遺体を発見したあとすぐに本館まで走っていきました。 チャペルから本館まではどういうルートをたどっているのかは不明ですが、もし一直線などで回り道が出来ない場合、本館にいたメンバーには死体を隠すという時間がほぼ皆無になります。 すくなくとも金田一が本館にいた時点でチャペル前にいたメンバーは誰かと一緒にいました、ということはあの中に犯人がいる場合、金田一がチャペルから本館にたどり着くまでに桜沢の遺体を隠し、カードを置いてなおかつ本館に向かう金田一を追い越さないといけないことになります。 それだけのことを短時間で行えるのかどうか・・・


少なくとも今回の死体消失は、全員が誰かと一緒にいた以上、自動で死体が消えるトリックが必要になりますがロープも何も固定されていない以上、物理的に自動で死体が消えるトリックは考えずらいのが本音。 なので隠すとしたら犯人本人が直接チャペルに出向いて座席の下に入れた(椅子が箱にみたいに開く構造)とかですかね。


そうなるとチャペル前にいた人物たちはもちろん少し前に書いた理由から本館にいたメンバーもその時間を確保できたかというと難しいです。


つまり桜沢が死んでいたとなると、自動で死体が消失するのはお手上げ状態\(^o^)/



★桜沢の遺体


桜沢の遺体は首にロープがグルグル巻きになっており、遺体が冷たく、脈がふれない状態。

前回は首のロープがグルグル巻きになっている理由はトリックの為と推測しましたが、そうでないとなると別の目的があると思います。


まあぶっちゃけるとこの死体の状況を確認する場面でアレっ?と思ったことが1つあるのでそれを踏まえて書きますと。




麻生が心音を確認していない点




これがアレっ?と思ったポイントです。

今回麻生が確認していたのは橈骨動脈という両手の親指側を走っている動脈で脈拍の触知によく使われるメジャーな動脈です。ドラマとかでも脈拍がふれないため死んでいるという場面は多いかと思いますが・・・


ぶっちゃけると橈骨動脈で脈が触れない事は死んでなくてもあります


橈骨動脈は血圧が低い人だったりとか太っていて手首が分厚い人などは触れない事があります。その場合他の動脈で触知するのですが、他は衣服が邪魔で測定しづらかったり、術後とかでよくDVT(深部静脈血栓症=エコノミークラス症候群)の危険予知の為に測定に用いる足背動脈なんかも人によっては弱い場合があるので、脈拍触知で生きてるか確認するのであれば総頸動脈に手を伸ばしますが、桜沢の首にロープがグルグル巻きになっていて総頸動脈を触れることが出来ない以上、胸に耳を当てて心音を確認するのが一番ベストです。 


というより看護師であれば死の三徴候は知っている筈、その中には心音停止が条件としてあるのであの場面で心音を聞かないで死んでる判断はちょっと何かあるとしか思えないです。


そう考えると一番ベターな考えが・・・・・





桜沢は死んでいない





という考え方、死体が消えた以上死体を消すことに何か意味がある筈です。そう考えると死体を見せたくないというのが一番わかりやすい理由です。死亡推定時刻を悟られたくないという理由もありますが最後に生きていた桜沢の姿を見てから死体発見まであまり時間が進んでないのでこちらはちょっとないかなと思います。


また生きていたと考えると首にロープを巻きつけていたのも総頸動脈を触らせないため。 体を冷たくしていたのも死んでるふりをするため。 死体が消えたのも体を検査されたら生きていることがばれてしまう為と考えれば辻褄は会いますね。


体を冷たくする方法は冷や水に手を付けておいたりすれば手は簡単に冷たくなりますし、寒い所に長時間いれば嫌でも手足は冷たくなります。


脈拍も上腕を強く圧迫すれば簡単に止まります、実際看護師さんや医療職の人が血圧測定とかで使うマンシェット(アネロイド式血圧計)なんか使えば、よくあるボールとかで脈を消す方法よりも確実に脈は止められます(ただし長時間止めてると気分悪くなるからね!! 良い子も悪い子も普通の子も真似はしないでね)実際桜沢が来ている上着を見てもそこそこの袖口の幅があるので膨らんだマンシェットをしていても気づかれないと思います。(ぶっちゃけマンシェットは内側が膨らむのでそこまで見た目に変化ないけど)


また今後の展開として、現時点で登場人物たちは桜沢が死んだと思っています。

そして上記の理由により全員にアリバイが出来ると思います。 そして隙を見てどこかに隠れている桜沢を本当に絞殺で始末すれば「やっぱりあの時見た桜沢さんは死体だったんだ!!」と言う流れになり、桜沢の死体を見た時間より前の時間に殺されたという様に思わせることが出来ます。


またこのトリックで最も重要なのは桜沢が死んでいると完全に思わせる事。

そしてパートナーが医療関係者ではない事です。


今回一組目は麻生と小野塚と言う看護師とガソスタ経営者でしたが、もしこれが麻生と鈴木ペアだったら、このトリックは失敗していたと思います(鈴木が犯人でない場合)


人が死んだ場合の判定をするのは医師であるため、あの死体発見時、麻生と鈴木のペアだった場合真っ先に死体を触ったのは麻生ではなく医師である鈴木になる筈です。 また麻生が犯人でない場合でも同じことが言えます、麻生と館林ペアであの場に行っていた場合(館林が犯人と言う設定の場合)、まず遺体に触っていたのは館林より麻生だったと思います。 仮に館林が先にさわったとしても看護師です!! といって体を触られたら生きていることがばれる可能性が大です。


つまり生きている人が死んでいるふりをするのにあたって一番厄介となるのが医師や看護師、薬剤師と言った医療関係者です。 


そうかんがえるとあの音楽騒動はやっぱりペアを細工するために行った可能性が高いと思われます。

ただ順番がどういう基準で決められたか、ここもちょっとした論点のポイントになると思います。 少なくとも犯人は真っ先に桜沢を死んでいるものと思わせる必要があります。 しかしその前に鈴木医師があの場に行ってしまったら計画はオジャンです、少なくとも自分より後に鈴木医師を行かせることが重要になりますが、はたしてペアカードを細工しただけで順番まで細工できるのかどうか・・・・


仮に桜沢の相手が館林ではなく鈴木であれば、鈴木を簡単に最後尾にすることが出来ますが、ペアがそうではないため確実に最後尾にすることはできません。というよりこれは誰が犯人であってもそうです。

トップバッターに鈴木が選ばれたっら終わりなので、ここをコントロールできた人物もちょっと怪しくなります。


また今回のお話で新たにちょっとアレっと思った人物もいます。




★アレっと思った人物


館林ですね。

事件後館林は音楽騒動の次は首吊りかよと言ってますが、まず音楽騒動の時に館林はあの場にいませんでした、音楽が鳴り終わった後に部屋にひょっこり来ましたからね。 音楽騒動の事と言うよりも流れていた音楽がファントムの楽曲と知っていたのがおかしいという点です。


ただ、これは他の人から聞いたという説明でどう転んでもおかしくないようなものであるので失言と言えるのかと言われると微妙なところです。


しかし館林を犯人として考えると面白いことも浮かび上がってきます。

まずペアカードを細工するとして自分のパートナー(桜沢)が第一のターゲットの場合。相方に肝試しでみんなを脅かしてやろうぜ!! といい相方である桜沢にチャペルで死体を演じさせます。 実際桜沢は趣味で演劇をやっているので死体役はお手の物だと思います。 そうしている間に自分は相方がいなくなったと言い本館に閉じこもり自身のアリバイを確保、 死体を演出するトリックで死んでいるふりをして桜沢が死んだと思わせる。 全員がチャペルから出たら、あらかじめ書いておいたカードを桜沢に渡しておき、桜沢は逃げる時にそのカードを現場に残してから逃げる。 そうして館林は後で隠れている桜沢を殺害してどこか人目に付くところに置いておけば、先に書いた通り「あ、あの時の桜沢さんは本当に死んでたんだー」となり死亡推定時刻が肝試しの前にセットされ自身のアリバイが成立するという筋書きです。


そうすると桜沢の豹変も納得いきますし、ペアカードのコントロールの意味も出てきますね。




★現時点での犯人予想


現状ではまだ麻生の方が館林より上です。


現状での両者での犯人としての辻褄が合う所がありますが、論点となるのが以下のポイント。



●麻生早苗

1:麻生に肝試しの順番はコントロールできたのか

2:館林と桜沢をペアにした意味は?


●館林

1:音楽騒動の際どうやって全員を部屋からだせたのか

2:死んだふりトリックの障害である医療関係者にばれる確率が高い為、完璧に誤魔化せる自信があったのかどうか



ですね。

麻生の場合は死んだふりトリックは麻生であればウソの供述をすれば完璧にこなせますが課題となるのが順番、鈴木医師または星村に先に行かれたら終わりです。 自分が一番に行く必要があります。 そのため順番のコントロールが出来たかが非常に重要になります。

またペアカードも館林と桜沢をくっつけた意味は? この二点が今後考える部分となりそうです。


館林の場合は音楽騒動の時彼はトイレに行っていてあの部屋の中にいる人物を全員外に確実に出すことは不可能に近かったです。 当初は金田一が自身のみで行こうとしていたところ麻生の助言があって全員があの部屋から出たという流れになっている為、館林が犯人の場合麻生の助言が無ければ音楽騒動が全くの無意味になってしまいます。


そして死んだふりトリック、ペアカードに関するポイントは館林が犯人であると考えると辻褄は合いますが いかんせん医療関係者が3人もいて犯人でないとなると、死んだふりがばれる確率が高すぎてトリックが綱渡り状態になります。


現状何に関しても麻生が率先して行動することで場をコントロールしている状態であり犯人像としてはこの上なくふさわしい人物ですが、館林も所々でアレッ?っていうポイントを見せ始めているのでこの両者が今後の見どころですかね。




★明智警視長


ついに明智さん登場です!! 20年後は警視長になっているご様子ですね。 このまま警察が島に来るのか・・・・(ぶっちゃけ台風きてるので無理だと思いますが) ついに警察キャラたちも始動!! この先どう動くのかが見所です!!  



・・・・剣持のオッチャンはさすがに定年かな(^_^;)




てなわけで次回!! 次は3月の27日だね!!