気づきはふいにやってくる ・・・
その旅路へ向かう電車は、朝のラッシュ時と重なりかなり混雑していた
幸運にも座ることが出来たのは、三人がけの真ん中の席だった
「狭いな...」 口にこそ出さないが
私は出来るだけ身を縮めた
その両端に座っていたのは、共に大柄の男性だった
私の体制はというと、座席に背が付かないほど
不自然な格好ではあったが
座れただけラッキーだと、そう自分に言い聞かせていた
2駅ほど過ぎたあたりだった ふと思った
「今この席を狭いと私は思っているけど
きっとこの大柄な二人にとってみれば
私なんかよりも、よっぽど狭いと思っているに違いない・・・」
そうだ。そこに座った時、私は「自分だけが」狭いと感じていた
そう思った瞬間、今まで微動だにしなかった大柄の男性が
急に席をつめてくれた
それはまるで、「僕たちのことに気づいてくれてありがとう」
と言っているかのようだった
狭いと不平を思っていたのは私の中心で
その中心のせいで現状を変えられない・・・
この出来事を読んで、君は思うかもしれない
「たったそんなことが実際の現状を変えるだって?」
「ただの偶然だよ」 そう言うかも知れない
もちろんその考え方を否定する気はもうとうない
でもこんな些細な日常の中に気付きがあって
その答えが自分によって見出された時、現実はその瞬間に変わる
乗り物に乗っている時、寝たふりの瞑想(笑)は私の得意とする
その電車を降りる間際にいきなりイメージが降りてきた
私の周りに何か守ってくれるものが取り囲んでいる
その守りの五角形の中心に私がいて
また別の場所に沢山の人が見えた
光は言った「これから、これ以上の人に出会うよ・・・」
旅路は始まったばかりだ
私はその守りのイメージと「沢山の人に会うよ」
というメッセージを胸に、空港行きのバスに乗るため歩きだした
すると通路の飢えの方から
キラキラしたものが目に飛び込んできた
「何事もそうだけど、キラキラしたものを見るのはいいことだよ」
と彼「光」は言った
それは多分、目に映るものだけではなく
また別の意味を持つようだった
その正体を探るためにそれに近づいてみる
よくよく見ると何かの記念を祝して
キラキラの短冊にメッセージが記されていたものだった
じっくりと足を止める時間はなかったが
そこに私のスタートにふさわしい一文が載っていた
まるで私に書かれているかのように思えた
私はただただ嬉しくなって、心の中でガッツポーズをした
全てはうまくいっている ★★★