今日の1冊 遭難フリーター 岩淵 弘樹 | おにぎりくんの感想部屋

おにぎりくんの感想部屋

基本はコンビニや専門店のおにぎりの感想

本願寺月光蟲です。

人材派遣事務所、日雇い派遣、両方で働いた経験があります。
「いつまでこうなんだろう?」と自問自答したまま時間ばかりが立ち、焦りだけ先にきて追いつめられる経験があるだろうか?
例えば、サラ金ですら金を貸してもらえない社会的信用度。
「今が楽しければ良い」とか刹那主義じゃないのに金もない、時間もない、食欲もなくなっていく。
でも周りを見てると悪いやつが稼いでいたりする。
嘘ついたり、他人を馬鹿にしてる連中だ。
自己責任で真面目に働いてるからこそ日雇い派遣は精神が摩耗していく。
自己責任で悪い事をしてる連中がでかい顔をしている世の中に見えた事もあります。

世の中の底辺というのは自分が決める問題でもあるけど、社会が決める部分もある。
若いと社会の目をきにしないものだ。
年齢を重ねてくるとそうじゃなくなる。
サラ金に説教されるまで行くとか、たちの悪い女や男にひっかかるとか、最悪悪い事するつもりないのに犯罪に巻き込まれそうになるとか。

自己責任、重い言葉であるがみんな下をみて叩きたがっている。
毎日毎日底辺。(その下には犯罪者)

摩耗していく。

そんな状況を映画にした奴がいる。
主人公が監督。
自分を被写体にしてドキュメント。

見に行ったけど切ないし、汚い(金がないから外見の事だ。ごめん)。

映画としてよくできていた。
この本はその映画監督の日常が書いてある。
毎日毎日プリンターのインクの仕事。
命がけで働いても金もないしその生活からどうしても逃げられない。
犯罪に逃げる奴がいる中、偉いと思います。
いや、それを偉いなあと思う、思わせるような社会がどうかと思います。

出版社の紹介はこんなかんじ。
●●●

内容紹介

生きることに遭難しそうな毎日――
俺は、誰の奴隷なんだ!

23歳、工場の派遣労働者。仕事はプリンターのインクタンクにひたすらフタをくっつけるだけの単純労働。さらに土日は、日雇い派遣で働く日々。

まさにワーキングプア人生まっしぐらの著者が、貧乏がゆえに2000円でこじれる友人関係や工場に広がるオッサン差別に戸惑い、自分がどうなりたいのかも分からないまま、出口の見えない鬱屈とした生活に押しつぶされないために、寮の布団に潜り込んで書き続けた1年間におよぶ派遣の現実。

圧倒的につまらない、グダグダの人生は当たり前。だからこそかけがえのない「10分間の幸せ」を探し求める、青春の遭難デイズ。

●●●

今日の1冊
遭難フリーター 岩淵 弘樹


■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
■■■