考察:怖い夢と魂の成長 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

オリンピックを見に行っているが
そこは発展途上国で
学校の運動場のようなところで
まるで運動会と異国のお祭りをまぜこぜにしたような感じだ。
アジアやアフリカの民族のような人達がワァワァ叫んでいた。
練習中の選手の一行を見かけた。

障害者競技に出る選手なのだろう、
車輪とロープを付けただけの簡素な木板に乗せられた、奇形の青年を見て息を飲んだ。

浅黒い肌の腕と胴は妙に長く骨ばっていて、生まれつきの頭蓋骨の変形なのか、鬼の角のような出っ張りがあり、頬は落ちくぼんでミイラのよう。
人間に似た別の生き物のように見えた。
足が斜めに切り取られ、切り口はぐにゃぐにゃの迷路かミトコンドリアの内部のような妙な模様がついていた。
まともに話すことはできなさそうで、紐を引くコーチ?に低く唸って暴れて抵抗している。
コーチらしき人は獣をしつけるみたいに荒々しく青年を扱っている。

この容姿で気味悪がられ酷くいじめられてきたこと、
四つん這いでしか歩けないこと、
足は爆破に巻き込まれ失ったこと、
まともな治療が受けられず醜い傷痕が残ったこと、
コーチには青年への愛情はなく道具のように扱っていることが瞬時に分かった。

練習が始まった。

重度障害者部門で好成績を修めれば自国に名誉と富をもたらす。
だから、コーチにとって青年は生きてさえすればよい。
成績を残すために、ロープを荒々しく引いてコーチが猛ダッシュする。

彼が嫌がろうが怖がろうが板から落ちようが怪我をしようが構わない。

私は少し吐いた。

休憩時間なのかグラウンドから選手はいなくなり、私は夫とグラウンドの中に設置された棚を見に行く。
各国の国王たちの写真やフィギュアのようなものが陳列されている。
私の国の国王をかたどった可愛らしい人形を見つけて顔がほころぶ。
私は国王と自国を愛しているようだ。

不意に競技が再会される。
私たちがいる場所はスタート地点の特等席のようだ。
あの、異形の青年が間近に来る。
私は恐ろしくて背を向け、ここから立ち去りたいと言うが、夫は好奇の目で青年を見たいと言って動かない。

青年の姿は私にとって恐怖だった。
コーチの扱いが酷いのも、虐待を見ているようで耐えれなかった。
欲望のために走るコーチの、血走った狂気の目も見たくなかった。
どうか、彼に愛情を持って接してやってください。
強く祈っても、コーチには届かない。


怖い怖い怖い…




ここで覚醒する。
心臓はドキドキしていて内臓が締め付けられるような感覚が残っていた。

ああ怖かった。

あの青年の姿、一体何だ?

この夢は何を意味している?

なぜこのタイミングでこんな夢を見た?

その時、頭の中で声が聞こえた。

「僕を見て」

イメージに焼き付いた青年がこちらを見ている。

「僕を見て、怖がらないで」

口は動いていない。

テレパシーだ。


あなたを恐怖や好奇の目で見ることは失礼だと思ったんだ。
私の恐怖心が払拭されるまで、待って。

私は自分の恐怖心と向き合って分析する。
これは日常的にやっていることだ。

なぜ怖い?
異形だから?
自分とあまりに違うから?
なぜ見たくない?
なぜ目を背ける?
自分と共通するものがあるから?
それは自分が隠したい部分だから?

自問自答を繰り返すと、
ああ、何でもないことだ、怖がる必要はないと思えた。
容姿ではなく彼の魂を見ようと思った。
恐る恐る振り返る。

スタート地点にいる彼は異形ながら私に微笑んでいるように見える。
恐怖に襲われそうになったので、彼の奥の、魂を見ようと努めた。

不自由な身体と恵まれない境遇を選んだ挑戦的な魂は美しい。

ロープを引かれ風を切る感覚は快感だ。
荒々しい扱いを受けたとしても、自国に富をもたらす自分は誇らしいと思っている。
コーチに対して憎しみも怒りもないんだよ、

と教えてくれる。

私を安心させようとしているのが分かる。

この人生で彼は、自分で走りたいのに走れないフラストレーションをたっぷり抱える。

(車輪付の板に乗せられコーチに引っ張られて走る競技だった)

次の人生で、自分の足で走れることに人一倍の喜びを感じる。

草原を笑いながらヨチヨチ走る幼児が見える。
生まれ変わった彼だ。
ただただ、走ることを楽しんでいる。
自分で走れる肉体を持つことは喜びそのものだ。

彼の成長段階が見える。
肉体的な成長と、魂の成長が重なって見える。

2、3回分の転生を経ても、重度の障害が与えたフラストレーションは「走りたい」という熱意を保持しているようだ。

やがて彼は体格と才能に恵まれた陸上選手となって、立派な競技場のスタート地点に立つ。
割れるような歓声と声援、賞賛の拍手が彼に送られる。

クラウチングスタートのポーズになった彼が私に目配せする。

「ほらね」

私は理解した。

ああ、
この世に不幸などない。

異形の奇形も酷い扱いを受けたことも
すべてはここへ至るためのプロセスであり
魂の成長の過程だったのだと。

切り取られた足にあった妙な模様が
そのシナリオを示唆していたことを。

魂の成長を示す刻印…
言い換えれば
自分の魂の未来を暗示するしるしが
今の私たちにもあるので
探してみるよう言われた。

私の場合であれば、手術を受けた心臓にあるだろうとふと思いつく。

何を示唆しているかは、はっきり分からないけれど、潜在意識は理解しているということは分かる。



~~~~~~~~~~~~~~~~

あまりに鮮明で強烈で印象的な夢だったので忘れないうちに記録しました。

長文お読みいただきありがとうございますσ(^_^;

目が覚めてからもビジョンとテレパシーが続いたので重要なメッセージだと思います。


…については理解できたつもりですが…

何度か転生を繰り返す魂の成長のシナリオも自分で描いてきており、一見不幸に見える人生もシナリオの一部、次の人生へのプロセスだというとても広大な時間軸の視点を教えてもらったのだと思います。

何か感想や思ったことあればコメントいただけると嬉しいです。

自分だけでは理解に限界があるので…
 
前回の続きは、次回書く予定です。

また印象的な夢を見た場合は予定変更しますが。笑