考察:天、照らす | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

 

「太陽を神だと思うか」

 
という質問に
 
「太陽が昇る瞬間が神だ」
 
と答えた。
 
その答えに心が震えた。
 
 
初詣に訪れた近所の神社にて。
 
心理学者ユングがアフリカのとある民族から得た答えです。
ユングと同じように、私の心も震えました。
 
…そういうことなんだ。
 
以前に日本の神話…古事記について考えて、
わけわからん!
けど、なんらかの比喩表現に違いない!
という結論で終わりました。
 
瞬間…
人間の脳はコマ送りのように、瞬間瞬間の場面を捉えます。
 
作用であり動きであり瞬間の認識。
 
それを神とし崇め、
神を理解しようと、擬人化し比喩を駆使し物語とした…それが神話。
 
 
日本の太陽神といえば
「天照大神」
 
もう、名前に現れていました。
 
 
天、照らす
 
ほらね、天そのものではなく
太陽そのものでもなく
「照らす」
という瞬間であり動きを神の名前にしている!!
 
闇に射す光、その瞬間こそ神。
 
天岩戸伝説も、闇となった世界に再び光が射す感動を表してるんじゃないかな。
 
 
イザナギの左目から天照大神が
右目から月読命が
 
男性の目から子供が生まれるという、よくわからないあのくだりも比喩でしょうね。
 
太陽の光や
月の光が目に入った。
 
目に入って、人間は光を「認識」した。
 
その美しさの認識が生まれた瞬間を、「神の誕生」と表現したのではないのかな!?
 
 
心臓を開いても「循環」が出てこないように
頭を探しても「心」は出てこない。
 
養老孟司さんの言葉です。
 
循環も心も、動きそのもの。
形のない、認識しにくい曖昧なものを
なんとか理解したいと
形を与えようとするのが人間。
 
その思いを、衝動を、足掻きを、物語やアートや音楽や舞いにしてきた。
 
美しさを、素晴らしさを、不思議さを。
畏怖の念を、驚きを、感動の瞬間を。
 
結論です。
神様はセンス・オブ・ワンダーの感動に現れる
 
どうぞ、感動に満ちた一年を!