2003/09/30 (Tue) YAHOOブログから
月末の用事を全て終えたので
夕方、気晴らしがてらに散歩に出た。
今日は、夕月
西の空に
銀紙を鋏で切ったように尖った月が
くっきりと貼りついていた。
空気が澄んでいるためか
遠く富士山が、青い空の中に
黒々とした頂をしっかり見せて
やがて、日が傾くと、青空の色が濃くなり、富士山は一つのシルエットとなっていた。
最近は、海ほたるというものが出来て
千葉へ行くのに
それほど時間がかからなくなったが
以前は、久里浜からフェリーに乗って
金谷まで渡っていた。
帰り道、金谷から久里浜に戻り
横浜横須賀道路に乗り、車を走らせると
並木あたりで日が落ち始める。
そして、インターを出る頃には
目の前の建物に
灯りがいっせいに点りはじめる。
真っ直ぐとその建物の方へ向かって
車が走りこんでいくと
浜田省吾の「青の時間」そのままの風景が
目の前に展開されて、不思議な感覚になる。
その青の中の建物の灯り一つ一つに
人がいて、家族があり、家庭があり
生活をしていることも
また不思議だった。
そんなことを思い出しながら
私は大通りに新しく出来た焼き鳥屋さんで、つくねの塩、などを買って帰った。
焼き立ての焼き鳥の包みが
手の中に心地良い季節になったことを
実感しながら。
====================今年の九月も、今日が最後
明日からは10月になる
つい数日前の猛暑を思い出し
今年は、と思ってみたが
今年が、一昨年(おととし)と
どれだけ違うか、と言われると
一昨年の九月一日を思い出せない
学生という時代を過ぎ
子ども達が学校に行く時代を過ぎ
会社の業務に携わることから離れて今
今日が何曜日で有ったか、何日で有ったか
あまり気に留めなくなった自分がいる
そんな中、敗血症から骨髄炎を患い
腰骨の骨盤を削られた私は
ずっと、長い間立つことが出来ずに来た
とりあえず体力でどうにかしていたものが
最近無理になって
杖を持つことにしたのだが
私の時代の女性の平均身長は150cm
男性でも161cm
私は162cm
男性用で漸く間に合うという感じで
とはいえ、男性用の厳つい杖を突くのには
一応、元乙女として恥じらいもあるので
杖よりも
荷物も運べるカートを購入しようと
介護用品売り場に行くと、その店の方が
要支援の認定を受けると
定価より安く、また
商品を試すことも可能だと教えてくれたので
夫のことで役所に行った際
そのことを申し伝えて申請することにした
申請する際、かかりつけ医からの書類が
必要と言われ、その書類は役所から直接
届けてくれるということで
昨日かかりつけ医にその経緯を話してきた
のだが
医師の言うことには
認定に関しては知能の低下が重視されるから
難しいかもしれないと
知能の方なら自信がある、というと
私くらいではダメでしょうと言われた
明日、その認定を決める方がお見えになる
そして要支援の認定を受けることが出来ると
地域の包括に行き、ケアマネージャーさんを
設定出来るのだとか
だとか
などと初耳みたいなことを書いているが
夫の時に既に経験していることであり
一応は知識的には健康体の自分が
介護認定を受けるというのには
かなりの抵抗が有ったのだけど
役所の方から
その為の介護保険だからと言われて
心が軽くなった
天気予報では十月も半ばになると
気温も二十五度を切り、外出するには
丁度よさそうな感じなので
認定が下りても降りなくても
寺山修司のいう
書を捨て町に出よう
に倣い
歩くための補助カートを求めて
いつもより少し遠くの街の店で
何か美味しいものを買ってこようと思う
天高く人間も肥える秋哉