■ 2003/09/11 (Thu)横濱俳句俱楽部ほのぼのとから
日中を事務所の中で生息している為か、それとも流行に敏感なのか
季節の変わり目になると、直ぐに風邪を引いている。
風邪を引くと、この歳になっても、不摂生だからと、母親に叱られる。
そして、必ず、風邪に罹らないという、民間伝承法を伝授される。
蜜柑の皮とスルメを焼き、その匂いを部屋に溢れさせるとよい、というのだ。
子どもの頃は
ご近所の米軍ハウスのおばさんにコカコーラをホットにしたものを頂戴した。
そして、私の姉は子どもが風邪を引くとショートケーキを食べさせると言う。
それを思い出して、ネットで、民間医療というものを調べてみた。
すると、世界の民間治療、というものを載せているサイトがあった。
中国では、先ず寝るのが一番で、あとはお湯をたくさん飲むようだ。
オーストラリアでは、蜂蜜入りレモンを温めて飲み
ユーカリの葉っぱを胸にシップするとあった。
ホンジュラスでは、生姜と砂糖を煮込んだ暑いお湯を飲むそうだ。
そして、アメリカでは、コーラを
香港でも、コーラにレモンをいれ、生姜汁を入れたものをホットにして飲むそうだ。
要するに、水分を取り、体を温めることが肝要なようだ。
その前に、規則正しい生活をして風邪を引かない
というのが一番肝心なことかもしれない。
解っていはいるのだが…。
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民間療法で思い出すのは越中富山の薬売りだが
我が家には黒いバイクに大きな荷物を積んで
たぶん秋風が吹く今頃から冬にかけた頃におじさんがやって来た
玄関先に籠に入った薬を並べ、我が家の玄関に掛けてあった袋から残りの薬を確認し
新しい薬を足していく
その手際を眺めていると、お勘定をした後に四角い紙風船を一つくれる
そんなものでも子どもは嬉しくて
いつ薬屋さんがくれるかをじっと待っていたりするが
薬を使わなかった時には貰えず、とても残念に思う
おじさんは富山からやって来て
横浜に宿を借りて、年が明けたら故郷に帰るのだと母が教えてくれた
その頃の私には富山県がどこにあるのかさえ分からなかったが
後に富山の薬売りのことを調べると、富山では元々若い女性が薬を売り歩き
その修行を終えて一人前とみなされたという文章を見つけた
新幹線どころか道路だってまともにない時代、女性はどんな思いで
富山から今の東京などを売り歩いてきたのだろうかと想像したが
限界に達して、諦めた
思い起こせば富山の置き薬は使った分だけ足していき
薬に対する消費期限など有る訳もなく
中学に行けば同級生の家の入り口には
烏龍茶の入った色の変わった紙袋がぶら下がっていて
紅茶はインドなどから船便でイギリスの会社を経由して来るから
摘んでから何か月もかかっている訳で
我が家には母が一年に何度も行って買ってきた漢方薬があるのだが
十年ほど前に気になって香港の漢方薬屋さんに質問すると
明確な回答は得られなかったので、タツノオトシゴの乾燥させたのとかは
記念に保存してみたが、何かの法に触れはしないかと、ちょっと気になっている
今は処方された薬が残ったら廃棄するように言われいるが
お前はそれでいいのか、と、薬に効いてみたくなったりする