■ 2003/07/01 (Tue) YAHOOブログから
露を抱く葎に月の降りにけり
半夏生人と会う顔定まらず
おつこちて闇よみがへる手花火や
明けてゆく空だんだんと夏の色
走り梅雨旅の支度をやり直し
爪紅の色なき色の頼りなき
蛇苺ゆびをかくしてとおりゃんせ
夏風邪を引き発熱中のため、本日は私作の俳句を幾つか載せておきます。
因みに「夏風邪」も俳句の季語です。
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古いブログを掘り起こして書き写しながら
当時の日付を見て
2003年は二十年以上前ということを改めて実感している
このブログを書いた二十年後、果たして私は存在するのだろうか
昨年の誕生日のその日まで
私は微塵たりともそんなことを考えたことは無かった
誕生日のその日、役所から届いた書類に年齢を書くところがあり、結婚後初めて自分の実年齢を自覚したように思う
娘が教えてくれたことによると
認知とは
遠い積雪の道を歩いて人家にたどり着いた人が
その家の人からアナタが歩いてきた道は
湖に張られた氷の上だったのだと教えられて
恐怖を意識した瞬間白髪になったということに由来するとか
自分の実年齢を知った瞬間、自分は高齢であるということを知り、途端に年を取った気分になった私もたぶん認知したとということなのだろうと思う
明日にでも老衰で死ぬのではなかろうかと思い
いろんなことが出来ないような気になっていた
で、最近気がついた
自分はどこかで死なない人種だと思い込んでいたことに
認知症の人は常に記憶が混濁している訳では無く
時には鮮明になることで自分の状況に絶望することがある
夫も同様にそのような兆候が有った
自分が認知症であるということを認識しなければ
それほど悩むことも無い、ということなのかもしれないが
ヒトの脳はそんなに都合よくは出来ていない
とりあえず昨年の誕生日に一度死んだ気になって
誕生月の始まりの今日から
新しい気分で人生を送ろうと思う