謎 | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

■ 2004/07/05 (Mon)会社のHOMEPAGE管理人室から  

 

 

今のムンバイ、ボンベイで船を下りた夫は、金品を売り歩きながら

アグラのタージマハルを見た後、インドの首都、ニューデリーにある

大使館に向かい、そこで、一人の男性と出会います。

 

彼は親切にも、見ず知らずの日本の青年を彼の家に一泊させてくれたそうです。

 

当時は、建物は殆ど、泥で作られていたそうで

初めて入る泥の家も宛ら、トイレに至っては、今をもって

その使い方が謎だったそうです。

 

ご存知の方はご存知の通り

インドでは、ご飯を食べる手と、トイレで用を足す手があります。

 

夫はそれを船上で知って

船からたくさんのちり紙を頂いてきたそうですけれど

問題は、そのトイレの配置です。

 

広い部屋の真ん中に、10センチほどの穴があり

壁際には、泥で造られた、小さな流しのような形をした物があり、

他には、手を洗う為の水を入れた容器が置かれていただけなのだそうです。

 

夫は仕方なく、その、流しのような形のところで用を足したのだけれど

本当にあれでよかったのか、と。

 

近いうちに、夫を泊めてくれたその人に直接聞いてみたいと思います。

 

インドから、イスタンブールへ行くまで、夫の食事は、インドではナン

その先はチャパティと、紅茶ミルク、チャイと、小玉葱だけの食生活になるそうです。

 

インドについて

 

アジア南部、インド半島の大部分を占める共和国。

 

首都ニューデリー。

 

北は中国・ネパール、東はバングラデシュ、西はパキスタンに接する。

 

住民の多くはヒンズー教徒でカースト制度が残存する。

 

農業のほか、資源にも恵まれ工業も成長している。

 

インダス文明が栄えたのち、アーリア人がベーダ文化を形成

前三世紀ころアショカ王のマウリア朝によって仏教が興隆、

一〇世紀にイスラム教徒が侵入、一六世紀ムガル帝国のアクバル帝により統一。

 

一八世紀初頭から英国が植民地化を進め、一八五八年直轄領となる。

ヒンズー教徒を主とするインド連邦と

イスラム教徒のパキスタンとに分かれて一九四七年独立。

 

英連邦加盟国。とあります。

 

カースト制度とは、簡単に言えば、その身分によって

職業も限定される、ということです。

 

夫を泊めてくれた人の家は、40年前に教師をしていたそうですから

どのような地位にあったのかは、歴然としていますね。

 

いまだに晴れぬ謎を抱いたまま、インドを後にした夫は、

とても賑やかな電飾を点けたバスに乗って、峠の道を走ることになります。

 

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私は母が見つけてくれた大学を勝手に辞めたために

治めたお金を返さねばならず、いろいろなアルバイトをした中に

このインドのカースト制度について

当時は得意だった英文で、知人に頼まれて、ある大学の卒論を書いたことが有る

 

当時電気メーカーの研修センターには大学を出た多くのインド人が来ていて

その中には後に自国に帰りラジオ局の局長になった人もいたわけで

カースト制度については大学で学ぶ以上の知識を得られたと思う

 

実際にその卒論が使われたかどうかは分からないが、その文章を書いている時は

他国の文化を学ぶことが楽しくて、そして後悔した

 

私が通っていた中学は横浜中華街の外れにあり

同級生の三分の二は中国本土、台湾、当時イギリス領の香港

そして韓国の国籍を持っていて

遊びに行けばその家ではそれぞれが本国の言葉を使っていたわけで

何故

あの時それぞれの同級生にそれぞれの国の言葉を学んだりしなかったのだろうか、と

 

中国の言語に関しては、当時は標準語というものが出来るプロセスにあったようで

中華街では中國のいろんな地方の言葉が飛び交っていた

 

同じ家に住む人同士でも言葉が通じないということもあり、また

入り組んだ路地の先には複数の家族が暮らす建物が建っていたため

口頭で説明されても簡単にたどり着けるような状況ではなく

警察の人間さえこの街に逃げ込んだら諦めるしかないという

魔窟という言葉で表現された街だった

 

その街で三年間を過ごした私はうまくすればいろいろな地方の中国語と

韓国語とそれぞれの国の文化をタダで学べたのだ

 

後にチャンスというものは後頭部が禿げているから前髪を掴まなければならない

という言葉を知り、なるほどな、と思った

 

学而不思則罔、思而不学則殆

学ぶだけで思案を巡らさなければ、道理を理解することはできない 

思案するばかりで学ばなければ、考えが独断的で危険な状況になる

と教えたのは孔子であったか

 

まあでも、世の中には知らぬが仏という言葉もある訳で

なまじ言語や文化を覚えていたら

知らなくてよいことまで知ってしまったかもしれない