五月 | ミナミのブログ

ミナミのブログ

のんびり、、まったり

明日は五月

薫風(くんぷう)という、如何にも爽やかな感じのする別名があるが

賎男染月(しずおのふそめづき) 月不見月(つきみずつき)

五月雨(さみだれ) とあるように梅雨の始まる月でもある

 

五月の成り立ちは日本書紀の中の神代巻の中にあり

高皇産霊神(たかむすびのかみ)が八十神たちに詔を給う中に

未だ平定の糸口もつかざる葦原のなかつくに(中国)のことをのべて

夜は業火の乱れ立つがごとく喧響であり

昼は五月蠅(さばえ)なす沸騰如く賑わっている

と、今の時代なら

先方の国から誠に遺憾と言われそうなことが五月のはじまりとある

 

こういう本を読むとあまり過去のことを掘り起こさないほうが

穏便に済むような気がしてくる

 

イギリスの諺に

March winds and April showers bring May flowers

三月の雨と四月の雨が五月の花を運んでくるとあるように

五月にはいろんな花が町にあふれだす季節でもあり

 

我が家の近くにも真っ赤な薔薇をフェンスに絡め

躑躅の生け垣を楽しむ家がある

 

花と言えば子どもの頃、連休になると

当時はまだ桜大線という桜木町から大船迄の路線が

開通していなかったので

バスで横浜駅に行き、そこで冷凍蜜柑やお茶を買って

東海道線で大船に行き

フラワーセンターで花を楽しんだ思い出がある

 

入り口に駅の改札員のような人が立っていて

その向こうには大きな花時計があり、そのずっと奥に行くと

藤棚があり、その下が広場になっていて

藤棚の下に茣蓙を敷いてみんなで食事をする

 

それが懐かしく、娘が少し大きくなって夫の車で行ったことが有ったが

入り口の花時計は小さく

藤棚の下に集う家族は誰もおらず、なんとも不思議な思いに駆られた

 

今は躑躅の蜜やサルビアの蜜を吸う子どももいないが

どうも公園や他人の家の花を千切るのは器物損壊や窃盗などの

軽犯罪法に触れるようだ

 

時代の変遷についていくのは大変なことだとしみじみと思う