2010-04-27 のブログから
俳句の季節で言えば、五月は初夏です。
しかし、現実的には、いつまで経っても寒い日が続いて
ワンコたちもストーブの傍から離れません。
寒い夏といえば、夫の郷里に二度目に帰ったとき
とても寒くて、義母から、セーターと上着を買ってもらった覚えがあります。
その上着というのが何故かオモテも裏も真っ赤なスタジャンで
横浜に戻り、母に見せると、まぁ♪と驚いていたのも、懐かしいことです。
夫の母は、夫が外国を流離っている最中
旅の途で知り合った青年が、夫のメモ書きを頼りに尋ねて行っただけで
一月も泊めてしまうほど、大らかな人でした。
その上、とてもウィットに富んだ人で
囲炉裏で焼きおにぎりを作ってくれるのですけど
その大きさに私が驚いていると
澄ました顔でそのおにぎりを大きくしていくのです。
義兄から、○○○ちゃん
驚いていると、どんどん大きくなっちゃうよと笑われたのも懐かしいです。
七男一女の母親である義母は東北の農村で子どもを育てる為に
食べ物を上手に貯蔵する人でもありました。
梅干は当然のこと、春先の蕨や筍や蕗は塩漬けにして夏の煮物とし、
秋の茸は味噌漬けにして冬に楽しみ
冬に搗くお餅はかき餅として、おやつになるのです。
昨年、義妹の家に泊まりに行ったとき
その蕗を、義母と同じように煮付けていたので、母子っていいなあ
と、しみじみ思いました。
私は残念ながら、蕗や筍の塩漬けの仕方も、茸の味噌漬けの塩梅も解りません。
今年は冷夏でお米などが不足しそうと気候評論家のような方が言っていたので
とりあえず、麺類とか、乾物とか、ちょっと多めに蓄えておこうかと思います。
お米が獲れなくて、古米だのタイ米だのが市場に出回ったのは
何年前のことだったか、さっぱり思い出せません。
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このブログを書いてから14年
今年は五月には高温警報が出るとの予報がされている
昨年夏、我が家の家庭菜園の野菜は殆ど育たず、実もならず終わった
徒然草の作者吉田兼好は
家の作りようは夏を旨とすべし 冬はいかなるところにも住まわる
と説いているから、日本の夏は昔から暑かったのだと思うが
爽やかな五月の風が好きな私は宮沢賢治にはなれそうもない