牡丹 | ミナミのブログ

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庭に赤い牡丹が咲きだしました。まるで、繻子のような花弁です。

花言葉の本によりますと、牡丹は、中国の宝花なんだそうです。

学名のペオニアは、ギリシャの神々の、ペオンから出た物で

西洋では、牡丹も芍薬も同様に、ペオニーと呼ぶそうです。

牡丹と芍薬の違いは、樹であるか、草であるか、というほどのもので

どちらも同じ金鳳花科の花です。

同じ牡丹と名の付くもので、天竺牡丹というものがありますが

これはキク科のダリアという花です。

天竺というのは、インドを指しますが

この場合は、遠い国からやって来た、という風な意味合いになるそうです。

このダリアについては

ナポレオンの最初の妻、ジョゼフィーヌがこよなく愛でたことで夙に有名です。

牡丹の別名には

富貴草(ふうきぐさ)※フッキソウと読むと別の花になります。

深見草 ※ヤブコウジ藪柑子の別名でもあります。 

咲く期間が、蕾から数えて20日くらいなので、二十日草などがあります。

芍薬には、その形や香りの良いところから

顔佳草(かおよぐさ)、また、夷草(えびすぐさ)などがありますが

私の俳句の季語集には

芍薬と牡丹、また牡丹園という季語の他、別名は載っておりません。

中国では、牡丹を百花の王とするほど愛でていますが

その一方で、美しさの象徴としては、海棠の花を特に好んでいたそうです。

海棠には、花海棠と実海棠があり、実海棠の方は別名を長崎林檎といい

小さな荊の実ほどの実をつけて、その昔は食用にしたそうですが

花海棠と実海棠の花は似て非なるもので、一番顕著なのは、その花の咲き方です。

薄ピンクの実海棠が天に向かって咲くのに対して

恥じらいの紅色に染まる花海棠は俯いて咲きます。

ところが、中国の国花はなんと梅の花なのだそうです。

理由は、私思うに、梅は花の魁であり、花の兄であり、菊の弟に対して

梅の花を国家にすることで、お兄さんぶりたかったんではなかろうかと。

牡丹といえば、牡丹のようなお嬢さん、尻尾出すぜと浜松や、二の腕かけた刺青の桜に絡む緋縮緬、 しらざあいって聞かせやしょうの、弁天小僧菊之助ですが、

牡丹に唐獅子竹に虎 虎を踏んまえて和藤内 内藤様は下がり藤 富士見西行 うしろ向き むき身はまぐりばかはしら 柱は二階と縁の下 下谷上野の山かずら 桂文治は話し家で でんでん太鼓に笙の笛 閻魔は盆とお正月 勝頼さんは武田菱 菱餅三月雛祭り まつり万燈花車屋台 鯛に鰹にたこまぐろ 倫敦異国の大港 登山するのはお富士山 三べんまわって煙草にしょ 正直正太夫伊勢のこと 琴に三味線笛太鼓 太閤様は関白じゃ 白蛇の出るのは柳島 縞の財布に五十両 五郎十郎曽我兄弟 鏡台針箱煙草盆 坊やはいい子だねんねしな 品川女郎衆は十匁 十匁の鉄砲二つ玉 玉屋は花火の大元祖 宗匠の出るのは芭蕉庵 餡かけ豆腐に夜鷹蕎麦 相場のお金がドンチャンチャン ちゃんやおっかあ四文おくれ お暮れが過ぎたらお正月 お正月の宝船 宝船には七福神 神宮皇后武内 内田は剣菱七つ梅 梅松桜は菅原で わらで束ねた投げ島田 島田金谷は大井川 かわいけりゃこそ神田から通う 通う深草百夜の情け 酒と肴は六百出しゃ気まま ままよ三度笠横ちょに被り 頭たてに振る相模の女 女寡に花が咲く 咲いた桜になぜ駒つなぐ つなぐかもじに大象とめる 

なんて、尻取り歌もあります。

尻取り歌といえば、正直じいさんぽちつれて 敵は幾万ありとても、もしもしかあかあからすがはとぽっぽ ポッポポッポと飛んで遊べ、べらめでこんちきしょうでやっつけろ、さつきはこいの吹流し なんてまがいんでしょ

なんて歌が、アメリカンクラッカーとともに流行った高校時代より少し前の

 

中学三年の春、今は無き、中華街の、汲み取り屋さんの前あたりに有った

鮫の鰭を貯蔵する倉庫の前あたりを

母が庭から切ってくれた芍薬を手に通学中、まるでダンプカーみたいな勢いで

おはよう!と、私にぶつかってきたクボタクンの所為で

芍薬は道路に叩き付けられ、無残な花弁と化してしまったことがありました。

下校の途中、少しは掃き寄せられていても、赤い花弁が数枚残っていて

胸を痛めて帰った私でしたが、翌日教室に行くと

それはそれは見事な芍薬が壺に活けてあったのでした。

彼が私を、芍薬のようなお嬢さんなんて思っていたかどうかは不明ですけど

まあ、鶯鳴かせたこともあるなんて、

私ももてた時期があったものでございますってことでありまして、ホホホのホ。

三度笠横ちょに被りで思い出しましたが、向こう横ちょに という歌も知ってますけれど、書くのはやめておこうと思います。

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諸喝采と蓮華に襲われた裏庭の陽だまりの牡丹が小豆粒ほどの蕾を付けて

その隣には百合やフリージアの蕾も膨らみ始めていた

隣との境には赤い藪椿が咲いていて

 

そこに時折先日植木屋さんから台車で運んだ海棠の柔らかな桃色の

花びらが流れてきて

 

春爛漫そのものの風景に今日の私は楽しくて仕方ない