連翹 | ミナミのブログ

ミナミのブログ

のんびり、、まったり

春浅い街の生け垣に黄色く枝垂れて咲く花

 

古くは鼬草「いたちぐさ」と呼ばれていたそう

 

連翹には花の形をよく見ると

丸い形の、元は巴草と呼ばれた連翹と

志〇(かつて日本が呼んでいた中国)の細長い花びらと

朝鮮からの細長い花びらで枝が曲がっているのとの

三種類があるそうだけど、その区別は良く分からない

 

そのどれかの連翹をこよなく愛したのは

彫刻家高村光雲の息子で、彫刻家で有り

画家で詩人であった高村光太郎

 

彼の妻は福島の安達太良山の麓で生まれ、後に心を病んで亡くなってしまう

 

その時に書かれた詩をもとに

作詞を丘灯至夫 作曲を戸塚三博が手掛け

コロンビアローズという女性歌手が智恵子抄として歌い

映画では

山村聡と原節子 後に丹波哲郎と岩下志麻

そしてテレビでは

宮口精二、新珠三千代そして木村功、佐藤オリエ

一番近年では滝田栄と南果歩が演じている

 

丹波哲郎と岩下志麻辺りになると

その名前で何故か極道のシーンが浮かんできて

南果歩当たりは心身ともに健康そのものに思えて

演じる俳優のイメージって大切だとしみじみと思えてしまう

 

連翹はその高村光太郎がこよなく愛した花なのだそうで

1956年4月2日に亡くなられた棺の中にも添えられ

それを理由に今日は連翹忌とされるとか

 

棺に花

 

幼い頃から知っている姉弟の弟さんが亡くなったと聞いたとき

私はカサブランカの花を送ったのだが

後にお姉さまから、とても喜んでもらえたことと

棺にそのカサブランカを入れてくださったというお電話を頂いた

 

棺に添えた花をその人の忌とするなら

ディブ平尾さんの命日はカサブランカ忌になるんだろうか

 

だと、カサブランカ・ダンディを歌った方からクレームが来るかもしれない

などと

つまらない妄想をしているのはたぶん、桜の花が咲き始めたからだと思う

 

智恵子が恋焦がれた安達太良の山には一羽の兎がいて、その兎が消えた頃

畑に種を蒔くという話を聞いたのは

夫の実家の両親が健在で賑やかだったころのこと

 

ブルーライン舞岡駅から遊歩道で舞岡公園を目指す途中の田んぼ沿いの連翹は

既に満開の花を風に遊ばせていた