万愚節騙す方なく捨て欠伸 海涛
俳句に関するHPを運営している時に載せた私の句
騙す方は、人ではなく、時
高校時代に母が縫物をして、私が針に糸を通しながら勉強をしている時
ラジオから流れて来た『通りゃんせ』という歌
歌っていたのは当時私と同年代のケメと名乗る歌手
私の縫ったちゃんちゃんこ 着る方もなく衣替え
その時母がこの着る方は人ではなく時、と教えてくれた
実際はどちらか分からないが、母の言う
着る時もなくのほうが
忙しなく諸事に追われている生活感があるような気がした
今日は日本語でいう万愚説
この語源は All Fools’ Dayを直訳したものらしいので
そう古くからある言葉でもないようだ
で、そのAll Fools’ Dayというのはどこから来たのか
クリスチャンの行事でいえば前日がイースターという復活祭になる
そのクリスチャンより古い時代には現代の3月25日が新しい年になり
四月一日まで春分の祭りを行っていた風習があり
その中でものを贈り合ったことから転じて罪なく人を騙して喜ぶ
ということになったらしい
この行事はポルトガルから鉄砲だの煙草だのが伝来するのと同じ時期に
首にひらひらの付いた服を着た人によって広めたということらしい
人を騙して楽しませるのであれば、煙草ほどの罪は無いと思うが
他人に迷惑が及ぶような嘘は止めたほうが良いと思う
最近は万愚節に拘らず 日常的に虚偽の動画が流れてくるので
いつでも常に注意が必要になっている、なんとも忙しない時代
その上気候の変動も激しく
昨年かった着る方の無い服が増えていったりもする