梅は咲いたか | ミナミのブログ

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のんびり、、まったり

桜はまだかいな

 

梅は咲いたかは江戸端唄

元は明治時代に流行ったしょんがえ節

 

梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳ゃなよなよ風次第
山吹や浮気で 色ばっかり
しょんがいな

 

浅蜊(あさり)とれたか 蛤(はまぐり)ゃまだかいな
鮑(あわび)くよくよ片想い
さざえは悋気(りんき)で角(つの)ばっかり
しょんがいな

 

芸者衆が客の持て成しに歌って広めた

 

この芸者衆で江戸の東南

辰巳にある深川の芸者衆はその気風から

辰巳芸者と呼ばれ、京都の舞妓を華とするなら

江戸の辰巳芸者は粋の象徴とされていたとか

 

江戸の芸者というと思い出すのは泉鏡花の日本橋という芝居

 

姉に似た清葉という芸妓との別れに悲しむ男が日本橋から川に放生会として

新聞に包んだ栄螺と蛤を投げて

巡査から怪しまれたところを

お孝という芸妓が、春で朧でご縁日、と、雛祭りに添えた

という結末なのだが

作者泉鏡花は高野聖を書いた人

実際の日本橋はそう簡単にきれいに作品を終わらせてはいない

栄螺と蛤の章の最後の一行にゾッとさせられる

 

因みに雛祭りの雛を飾ると縁起が良いとされるのは雨水

今年の雨水は明日19日

 

我が家の雛人形は

嘗て横浜の戸塚にあった木目込み人形を作る人の店で

娘の顔に似せて作って貰った稚児雛

ここ数年夫の入退院と介護に明け暮れて箱の中に入れたままだったので

明日は久しぶりに飾ってあげようと思う